2019年12月5日 第49号
今年もブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのレンフリューパーク・コミュニテイーセンターでウィンズクワイアのコンサートが行なわれた。
ランチのあと、デザート代わりにコンサートを楽しんでもらおうと、「デザートコンサート」と名付けて、すでに何回もこのコミュニティーセンターで行なわれている。
6人で奏でるハーモニー(指揮:桑原モコさん ピアノ:恵子・アレキサンダーさん)
桑原モコさん率いるこのコーラスクループ『ウィンズ』はいろいろな地域の、特にシニアの方々と歌を通しての “ふれあい” を大切にされ、多くの教会やコミュニティーセンターなどでコンサートを行なっている。とても有意義なイベントである。
もみじ舞う晩秋のこの日、コミュニティーセンターのランチ会に集まったシニアの皆さんの前で、恵子・アレキサンダーさんのピアノをバックに素敵な歌声を披露してくれた。曲目はMy Fair Ladyの「Get me to The Church on Time」 や新世界の「家路」など誰でも口ずさみたくなる歌や、日本の歌「花は咲く」も、また情緒豊かなハンドベルの演奏などモコさんの指揮のもと、息の合った6人のメンバーが見事なハーモニーを奏でた。
さらに、ゲスト出演として、VSO名誉コンサートマスターの長井明さんとせりさんによるバイオリン演奏 ルクレール作曲 「2台のバイオリンのためのソナタ第五番」がコンサートにさらなる素敵な花を添えた。
会場には心地よさそうに耳を傾けて、時には軽く手拍子をとっている人もおり、係りの人から、「皆さん、毎年とても楽しみにしています」との話を聞いて、「花は咲く、人の心の中に、歌声とともに…」 こんなフレーズを思い浮かべた。 誠にお疲れさまでした。
(記事・写真提供 矢野修三さん)
長井明さんとせりさんによるバイオリン演奏
出演者に観客の皆さんも加わって撮影。バンクーバー新報の津田佐江子社長も鑑賞。楽しい一時を過ごした
控室で公演前の皆さんを撮影