2019年11月28日 第48号
東京都荒川区所在のアートギャラリーOGUMAGで11月1日、一写入魂フォトグループの共同写真展『4 Way Street ―カナダの4人の日系写真家作品展』のオープニングレセプションが行われた。出展した写真家は中村"Manto"真人、サミー高橋、松本守隆、山嵜智世の4人。皆、オジャ後藤えむが主宰するウェブマガジン“Cradle Your Sprit!”の定例コンテンツ「一写入魂」に写真を寄稿する中心メンバーである。バンクーバーでは毎年写真展を開催しており、東京での共同展は2016年に次ぎ、2回目となった。オープニングレセプションには4人の写真家たちを知る友人たち、またバンクーバーに郷愁を抱く人や関心を寄せている人々約30人が会場を訪れた。その中には元在バンクーバー日本国総領事(現南スーダン特命全権大使)の岡田誠司氏と康子夫人、そして『バンクーバーの朝日』の著者、テッド古本氏の姿もあった。挨拶に立った岡田大使は南スーダンでは内戦がようやく終わり、いくつかの種族が国としてまとまろうとしているが、この写真展のように国と国との文化的な交流活動のできる日が早く来ることを望むと話した。
オープニング・レセプションで会場の皆さんと
写真家プロフィール
カナダの生 by 山嵜智世
チャレンジ精神をモットーに25歳で初めてのグループ展に出展。
「カナダは広く大きな自然と人や動物がいつも隣り合わせで、お互いを尊重するように存在しています。自然と生きる事の美しさや清らかさを感じていただければと思います」
自然界の愛 by 中村"Manto"真人
平和、愛と感動をテーマにオリンピック、パラリンピックなど世界のスポーツ、ボートレースそして自然を描写するプロ写真家。 「自然界に存在する動物や野鳥達の様々な愛の描写から、人間が驕らず自然を守りそして世界平和をも創作するエネルギーを感じて欲しいと思います」
“カラー・マイ・ワールド”by サミー高橋
国画会滝沢遼平氏に師事し、芸術写真を学ぶ。鮮やかな色を使って独自の世界をレンズを通して演出する。アメリカ、カナダ在住31年。
“Bear Country”by松本守隆
慶應大学在学中に演劇部に所属。裏方として写真を始める。その後北米に渡り、カナダのバンクーバーで35年間大学教員を務め、引退した現在は再びカメラを提げて写真を撮り歩く。 「“Bear Country"の主役は、北米屈指のスキーリゾート、ウィスラーに多く生息するアメリカンブラックベアたち。厳しい生存競争に日々晒されているはずの彼らがふと見せる、無邪気で愛らしい表情に惹かれます」
(記事提供:サミー高橋さん)
Photo by Tomoyo Yamazaki
Photo by Manto Nakamura
Photo by Sammy Takahashi
Photo by Moritaka Matsumoto
写真右から岡田誠司南スーダン特命全権大使、テッド古本氏、サミー高橋氏