ワークパーミットについて
ワークパーミットは、雇用主が決定していなくても取得できるもの(ワーキングホリデープログラムやポストグラデュエーション・ワークパーミットなど)と、雇用主が決定してから取得できるもの(一般的なワークパーミット)とに分けられる。
ポストグラデュエーション・ワークパーミットは、雇用主が決定していなくてもカナダの大学などの教育機関を卒業後に申請できる人気のプログラムで、参加者からは様々な質問が投げかけられた。テリーさんは今までの経験から、それらについて的確なアドバイスを行うとともに、このプログラムを受けられない例などを紹介し、注意を促した。
一般的なワークパーミットの申請には、通常事前に雇用主がHRSDC(カナダ人材技能開発省)にLMO(Labour Market Opinion)を申請、承認される必要があるが、今年春から導入されたA-LMOでの申請が可能ならば、この審査時間がかなり短縮できるとのこと。雇用主側に求める条件がある程度厳しくなるが、ABICでサポートしたケースの中でも、その審査処理の速さが現れているという。また昨年の改正により、ワークパーミットの累積年数の上限が4年に設定されたことなど、有益な話が続出した。

家族と歩んだ日本語学習の日々
セミナー後半は、連邦プログラム(Federal Skilled WorkerやCanadian Experience Class)と、州別プログラム(Provincial Nominee Program)といった、各種移民プログラムの申請・審査の概要と最新情報を中心に解説が行われた。
各種移民プログラムの申請条件の比較や、東京・バッファロー(アメリカ)ビザオフィスの閉鎖に伴う今後の申請へ与える影響の見通しなど、誰もが知りたい内容が盛りだくさんの内容だった。さらにBC州プログラムのエントリーレベル/セミスキルカテゴリーのように、求められる条件が揃えばワーキングホリデープログラム中でも移民申請ができたり、連邦プログラムより比較的簡単、短期間で取得できる職種についての解説も行われた。移民法は頻繁に改正され、移民局の公式発表前にまず現場で変化が出ることもあるという。移民申請の現場にいるからこそ得られる情報に、参加者はメモを取り、活発に質問をしていた。
また長年の経験と実績から、同社は申請者のみならず雇用主とも厚い信頼関係で結ばれていて、雇用主側から従業員の移民やビザ申請サポートの相談を受けることも多いという。依頼主の希望の実現に最大限努力する同社の姿勢が、こうしたことを可能にしているのだろう。
セミナー終了後も、自分のケースについてアドバイスをもらおうと多くの参加者が二人の周りに集まり、丁寧なアドバイスにうなずきながら聞き入っていた。
ABICでは毎月移民&ビザセミナーもしくは起業セミナーを開催している。今後の開催日程は次の通り。7月20日起業セミナー、8月24日移民&ビザセミナー。

 

(取材 平野直樹)

ABIC(エービック)移民&ビザ事務所

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