2019年7月4日 第27号
愛知県名古屋市にある中京大学附属中京高等学校の伊藤正男校長をはじめとした一行が、6月24日、ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリアにあるセント・アンドリューズ・リージョナル高校との国際・文化交流のための協定書に調印するため、ビクトリアを訪問した。
(左から)マクラバティ先生、ブシャール校長、伊藤校長、梅村清英学校法人梅村学園総長・理事長
中京高等学校は昨年から国際交流の提携先となる学校を模索していた際、ビクトリアのセント・アンドリューズ・リージョナル高校を紹介された。今年2月に大学理事長と共に渡加、その後お互いの学校の合意を得て今回の協定書調印に達した。
セント・アンドリューズ・リージョナル高校のスティーブン・ブシャール校長とグロリア・ゲバラ開発指揮長が一行を出迎え、ブシャール校長は、「今日は昨今の政治的状況にもかかわらず二つの国の教育機関が集まった証として象徴的な日。中京高等学校については非常に素晴らしい学校と理解しており、両校がこの関係を結ぶことを大変名誉に思っている」と挨拶。続いて伊藤校長も「温かく迎えていただきとても感謝している。できるだけ早くお互いの学校の交流を始めるようにしたい」と挨拶し、協定書に調印した。
両校は今後教育の国際化、文化・国際交流、交換留学、教師交換プログラムなどを合同で実施していくことを予定している。
一行は前日の23日に羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事公邸も表敬訪問しており、梅村清英 学校法人梅村学園総長・理事長はビクトリアでの今後の日本とカナダ間の国際交流に関して意欲を示した。
主幹教諭の山口秀和氏は、「まずは日本からカナダへの交換留学生の受け入れから始め、来年の夏休みのサマープログラムをめどに留学を開始、その後最終的には交換留学プログラムを確立したい」との意向を示した。
調印後、一行は建築中の新校舎の見学にも同行し、今後の共同国際交流に関しての意見を交換した。
セント・アンドリューズ・リージョナル高校は1987年に創立された生徒数367人のカトリック系共学私立校。留学生の受け入れも積極的に行っており、メキシコ、中国、ドイツなどからの留学生の他、日本人の留学生も受け入れている。現在、敷地内に新校舎を建築中で、この夏休み中に移動を完了、2019年9月の新学期から生徒達は新校舎にて勉強することになっている。新学期が始まり次第、中京高等学校との提携を発表し、交換留学に興味のある生徒を募集するとのこと。
中京大学附属中京高等学校は名古屋市にある私立高等学校で、学校法人梅村学園が運営。今年から英語に特化した国際コースが新設され、カナダとの国際交流に期待を寄せている。
(取材 ピアレスゆかり)
バンクーバー総領事公邸にて会談する羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事(左)と梅村理事長(右)
挨拶をするスティーブン・ブシャール校長