2019年5月30日 第22号

マカオタワーではバンジージャンプにおいて世界一の高さ(233m)から飛ぶことができる。ここは日本から直行便で5時間ほど、バンクーバーからは経由地を経て15時間ほどで行くことができる。肝心なバンジーの価格 (2019年5月18日現在)だが、$631.43となっており、こちらにビデオや写真のオプションをつけると$748.11 となっている。ただし、2、3回目は1/3ほどの値段である$212.53で飛ぶことができ、4回目は無料で飛ぶことができる。決して安い値段ではないが、世界一の高さから飛ぶことができるため、連日マカオタワーで飛ぶ人が絶えない。気になる安全面だが、AJ Hackett Macau 曰く、現在まで無事故でジャンプを成功させているそうだ。

 

案外あっさり飛べたファーストジャンプ

 

飛ぶまでの流れ

 オンラインで予約した場合は決められた時間にタワーの58階まで行き、10分ほど待つとスタッフがハーネスをつけてくれる。その後、その階で飛ぶ人たち全員が準備できるまで待つ。その間は飛ぶまでの流れが書かれているパネルに目を通したり、自分たちの前に飛んでいる人たちを見たりすることができる。そして自分たちの番になると、体重を計られ台の方へ向かって行く。外に出ると順番に並べられ、安全用に自分のハーネスと台から少し遠いところにロープをつながれる。あとは自分の番になるまで飛ぶ人を勇気付けたり、スタッフの方々と会話したりして緊張をほぐす。自分の番になったら数分前につないだロープを外し、椅子に座って本格的な安全器具を体中に付けられる。その間スタッフが緊張を解すよう陽気に話しかけてくれる。準備が終わるとゆっくりと台まで進んでいき、つま先が台からはみ出るぐらいまで行きそこで止まり、カウントダウンの後に実際に飛ぶ。

 

飛んでいるときは

 これは記者の感想に過ぎないが、バンジージャンプは飛ぶまでと飛んでから2秒は恐怖を感じるが、飛んでいる最中はスカイダイビング同様、体内でアドレナリンが放出され高揚感が生まれるため、飛んでいる間はとても楽しい気分になる。そして2回ほど跳ね返るのだが、1回目に自分につながれているロープを引き、頭が下になっている状態から足が下に来る状態にする。2回跳ねた後はゆっくりと地上に向かっていき、地上へたどり着くと2名のスタッフにハーネスなどの安全器具を外す手伝いをしてもらい、エレベーターで自分の元いたフロアに戻ることになる。

 

バンクーバー周辺でバンジージャンプに挑戦するなら

 記者としてはぜひ皆さんにバンジージャンプを飛んでほしいと考えている。しかし、恐らくマカオまでバンジージャンプをやりに行くということは多くの人にとって難しいと思うので、今回はバンクーバー周辺でバンジージャンプを行うことができる場所を紹介したい。バンクーバー周辺で一番近いのは、ウイスラーで行われているWhistler Bungeeというアクティビティだ。この場所へはウィスラービレッジから15分、ウェストバンクーバーからは高速を使って1時間ほどで行くことができる。このWhistler Bungeeは一年中飛ぶことができ、オンラインですぐに予約することができる。値段はマカオタワーと比べると安く、$140となっている。さらに2回目以降は$80という破格の値段で飛ぶことができる。高さに関してはマカオタワーに劣るが、50mもの高さから自然を堪能しながら飛ぶことになる。こちらも2002年より安全に細心の注意を払って行われているので、安心して飛ぶことができる。またこちらはマカオタワーのものとは異なり、車いすや二人で飛ぶことも可能だ。さらに詳しい情報はこちら(https://whistlerbungee.com/)のサイトを確認してほしい。

 

ぜひ飛んでみて!!

 バンジージャンプもスカイダイビング同様、もしくはそれ以上にやりたいという人が少なく、料金もスカイダイビングよりも割高だが、体験することを強く勧める。やる前は予約したことに後悔を覚えるかもしれないが、実際に飛んでみると前に抱いていた恐怖が嘘のように感じられ、飛んだことに大きな満足感を得ることができるだろう。記者は絶叫マシンに乗ることが大変苦手で、特にフリーフォール系の乗り物には幼少期からのトラウマがあった。今回はそれらへの恐怖を克服することを目標に飛ぶことになったのだが、残念ながらその目標が達成されることはなかった。しかし、バンジージャンプやスカイダイビングを行なったということは自信に多少つながり、何よりも話のネタになるので個人的にはやってよかったと思っている。高さが苦手であっても少しの勇気さえあれば飛ぶことができるので、何か物事への挑戦心を育みたい人にはぜひ飛んでほしいと思う。

(取材 久保健太郎)

 

よく日本のテレビなどで世界一のバンジー場として取り上げられるマカオタワー

 

夜に行った筆者の2回目のバンジージャンプ

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。