2019年4月11日 第15号
4月5日、6日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館にて、恒例の春のイベント「お花見」が開催された。(メディアスポンサー:バンクーバー新報)
舞妓さんの着付けデモンストレーション
「お花見前夜祭」は金曜日の夕方のイベントに関わらず、多くの来場者に恵まれた。会場では居酒屋スタイルでの食事提供となっており、会場を埋めた来場者たっはおいしい食事や日本酒などの飲み物を楽しみながら、ステージパフォーマンスなどを楽しんだ。またイベントホールからロビーまでは両サイド埋め尽くされたフードベンダーやショップベンダーをステージフォーマンスの合間に楽しむ人々でにぎやかだった。
イベントは日系センターで撮影され、日本でも活躍した、DJのレニー・フォスターのミュージックで幕を開け、続いて日系盆栽ソサエティによる盆栽についての講話で、盆栽の魅了を伝える大変興味深いものだった。講話のあとも、盆栽に興味のある人々が同ホール内の盆栽の展示の場所で熱心にソサエティメンバーに話しかける様子が見受けられた。その後はホーラン文子先生による着物デモンストレーションと花魁道中で場は最高潮に。まず着物デモンストレーションでは、傘持ち男性1名、舞妓さん1名、花魁1名、合計3名の着付けのデモンストレーションがステージ上で行われ、MCのゆりえほよよんさんと先生の応答で説明が続けられた。花魁道中は総勢12名でその場を華やかに彩った。
その後もちぎり絵のクラフトアクティビティや、日系カナダ人の歴史を紹介する体験ツアーなど開催され、多くの参加者が日本伝統の工作や日系カナダ人の歴史を知る機会に恵まれた。その後は高山宙丸さんとMCのゆりえほよよんさんによるコラボパフォーマンス、そしてゼンセンターオブバンクーバーのえいしん和尚の講話で幕を閉じた。えいしん和尚からはこの忙しい毎日をどういった心構え・心持ちで穏やかに過ごしていくかを初心者にもわかりやすい講和で会場を瞑想の場と変えた。
6日土曜日の「お花見」当日は1500人以上の来場者をむかえ、スコーミッシュネイションのサム・ジョージによる特別なセレモニーで幕を開けた。その後は迫力のある当地で人気のちび太鼓のパフォーマンスに続き、日系空手キッズによる元気のあるデモンストレーション、そしてカラフルな色に彩られたドレスをきたワイレレワイワイメンバーのフラダンスで来場者を楽しませた。
その後も合気道のデモンストレーションに続き、現役警察官も参加しての柔道デモンストレーション、2時からは日系祭りの昨年度のタレントショーの優勝グループ、Vibe Anthemと準優勝の Ashley Paterのステージパフォーマンスで会場は沸いた。そして居合道の迫力あるデモンストレーションに続き、彩月会による日本舞踊の発表では来場者を加えての日本舞踊に小さいお子さんから大人までが踊りに加わり踊りを楽しんだ。最後は当地でも人気のバンクーバー沖縄のエイサー太鼓による演舞。その中の「海の声」では、手話を加えながら観客と一体となったパフォーマンスを見せつけた。
その他にもロビーではお茶席・一期一会が催された。今年のお茶席では箏乃音会によるお箏の演奏がお茶席で楽しめ、お客様にも音楽とお茶と両方楽しんでいただいた。野外で予定していた子どものコーナーは雨天により残念ながらロビー内の小さなスペースへと変更されたが、日本伝統のけん玉や折り紙で作る兜づくりが紹介され、折り紙に初めて触れ合う子どもたちも楽しんで作っていた。
2階ではさとう式のリンパケアのリラクゼーションルームやブックストアが開店し、彩月会による着物着付けも毎時間一杯となり春のお祭りに花を添えた。
(記事・写真提供 日系文化センター・博物館/撮影 サブリナ・ミソ)
両日写真を撮る人が絶えなかった盆栽展示セクション
華やかな花魁道中
お茶席で楽しむあでやかな箏乃音会の音色
裏千家淡交会によるお茶席は毎回満員
迫力ある太鼓パフォーマンスを見せてくれたバンクーバー沖縄太鼓のメンバー
彩月会による着付けで初めて着物を着る人も