2019年3月14日 第11号

世界的な知名度を誇るバンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学で、3月7日、日本からの留学生を含む大学生を対象とした「日系コネクトフェア」が開催された。

同フェアはUBC内の学生団体UBC Japan Association(UBC JA)とUBC Japan Career Network、ならびに日本・カナダ商工会議所で共催され、約200名の参加者が、在バンクーバーの日系企業14社から就職アドバイスや雇用情勢、業界の現状などに関する情報収集を行った。企画したのは同大学の卒業生であり日本・カナダ商工会議所最年少理事のロバート藤田氏(23歳)。

 

フェアに参加した会員企業と日本カナダ商工会議所理事

 

 共催したUBC JAの約400名の会員のうち、100名が日本の慶応大、早稲田大、立命館大、 東大、京大、名古屋大からの留学生、200名が、日本のインターナショナルスクールの卒業生、日系カナダ人学生、日本に興味のある中国系を含むカナダ人学生だ。他にはエミリーカー大学、ランガラカレッジ、SFUからも100名ほどの学生が会員になっている。それを反映したように、当日は日本人留学生だけではなく、多様な背景を持つ優秀な学生らが熱心に各社のブースを回っていた。

 参加企業の日本航空株式会社バンクーバー支店総務課長ケーシー若林氏は、「グローバル化していく社会に向かっていく熱心な学生の方々の姿が印象的でした。企業側としても大学生の『生の声』を聞くことができ、大変参考になりました。」と語った。一方の学生側も、UBCコンピューターサイエンス学部3年生のナカジマ・ハナエさんが「参加企業の代表の方々からいろいろと有意義な話が聞けました」と語るなど笑顔。また、企業側の参加誘致を担った日本・カナダ商工会議所のサミー高橋会長代行は「私たちの役割は日本とカナダをビジネス、観光、文化、教育でつなぐことであり、大学生を相手にした企画は今回が初めて。とても良い手応えがあったので今後もこういうイベントを続けていきたい」とコメントした。

参加企業・団体は以下の通り。
APA Coast Hotels、Archive Digital、Canada Journal、Canadian Western Bank、ClickDishes、EAJ Assistance Services Canada、En Lab Ltd.、HIS、Japan Airlines、Japan Canada Chamber of Commerce、JTB、New Century Real Estate Ltd.、Tsukiji Fish Market Ltd、UniCareer。

(記事提供 渡部句美子/写真提供 日本・カナダ商工会議所)

 

会場となったUBC Nest1ビルディング

 

熱心に参加企業担当者の話を聞く学生

 

熱心に参加企業担当者の話を聞く学生

 

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