2019年2月14日 第7号

カナダ外務省主催 CPTPPセミナー

 

CPTPPセミナーでスピーチする石兼公博在カナダ日本国特命全権大使(Photo by Global Affairs Canada)

 

 カナダ外務省による「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(The Comprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnership : CPTPP)」セミナーがブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバーで開催された。

 CPTPPはアメリカを除く11カ国による環太平洋経済連携協定で、昨年12月30日に発効。参加しているカナダでもすでに国内手続きを終え、アジア太平洋地域とのビジネスチャンスを拡大しようという動きが始まっている。

 今回のセミナーは、国内で最もアジア太平洋地域との経済的、文化的つながりが強いBC州で開催することで、カナダ国内のビジネス関係者、特に中小企業にとって、より身近にCPTPPを感じ、理解を深める機会となった。

 CPTPPとは何か? という基本的な知識や、実際に参加国内で成功している企業によるプレゼンテーション、政府関係機関による具体的な情報提供など、さまざまな角度からCPTPPを紹介するプログラム内容だった。

 カナダ政府からは、ジム・カー国際貿易多様化大臣、フランソワフィリップ・シャンパーニュインフラ・地域社会大臣、ジョナサン・ウィルキンソン漁業海洋・カナダ沿岸警備隊大臣が参加。ブリティッシュ・コロンビア州政府からはジョージ・チョウ貿易担当大臣があいさつし、これまでBC州が培ってきたアジアとのつながりがCPTPPでより一層重要になると語った。イアン・バーニー駐日カナダ大使も出席した。

 CPTPPの中心的役割を果たしている日本からは、石兼公博在カナダ日本国大使館特命全権大使が出席。昨年日加修好90周年を迎えた良好な日加関係でCPTPPは、両国にとってさらに大きなビジネスチャンスをもたらすと語った。

 共催のアジア・パシフィック・ファンデーションからは会長兼CEOストゥワート・ベック氏が参加し、司会を務めた。

 CPTPPは、オーストラリア、カナダ、シンガポール、チリ、日本、ニュージーランド、ベトナム、ブルネイ、ペルー、マレーシア、メキシコが参加。日本、カナダを含む7カ国が国内手続きを終えている。

(取材 三島直美)

 

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