2019年1月10日 第2号

1月5日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市にある日系文化センター・博物館で、桜楓会の年次総会と新年会が開催された。会員、会友など合わせて約80人が出席し、おいしくてボリュームたっぷりのおせち弁当やデザートを楽しみながら、新年の訪れを祝った。

 

みんなで一緒に踊って楽しんだ「きよしのズンドコ節」

 

新しい企画も計画中

 今年は設立34周年を迎える桜楓会。年次総会では昨年度の活動報告や会計報告、今年度の活動予定や予算などが発表された。また会長はじめとする役員の改選では、久保克己さんが会長、大西眞雄さんが副会長で続投が決定、役員も大半が再選となった。会長職3期目となる久保さんに今年の抱負を尋ねると「昨年は、我々が持っていないノウハウや経験を持つ団体と、セミナーなどを共催してきました。今年は今まで以上に、外に向けていろいろな人と手を組んでいき、活動内容をさらに深めていきたいと思っています」と話した。

 

今年も素晴らしい年に

 新年会には羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事とユジュ夫人が来賓として招かれた。司会を務めた大西さんは、今年の新年会は出席率が高く、これは会員の人たちが健康に過ごしていることの証であり、喜ばしいことだと述べた。そして、今年も張り合いのある毎日を過ごして英気を養ってくださいと話した。

 会長の久保さんは冒頭の挨拶で、世界の住みたい都市ランキングでは常に上位に入り住みやすい所であるのは変わりがないとはいえ、バンクーバーも決して安全な場所ではなくなってきていると話した。そんな中、桜楓会の「安全で楽しく過ごす」というモットーを、さらに進化、充実させていくために頑張っていきたいと語った。

 次に挨拶をした羽鳥総領事は、総領事館では日本とBC州の友好促進に寄与すると共に、当地に暮らす邦人の生活のサポートをすることも目的の一つだと述べた。そして、日本の総領事は通常2、3年で交代してしまうということも踏まえて「ぜひ皆さんのご経験などを聞きながら早くこの地について理解して、いろいろな活動をしていきたいと思います」と語った。また、今年は総領事館開設130周年であり、記念のロゴを作成しているところであり、記念行事も考えていきたいと話した。

 最後に挨拶をしたのは今回出席者の中で最高齢の桑原誠也さん。桜楓会でも最古参のひとりで、会長経験もある。「皆さまやご家族のご健康、ご多幸を祈念し、また、今年が素晴らしい年でありますように」と乾杯の音頭を取った。

 

優雅な日本舞踊を楽しむ

 食事と歓談の時間を経て、彩月会から4人のメンバーが美しい日本舞踊を披露した。優雅に舞う姿は清々しい新年の気分にぴったりで、和の心を感じる舞台を皆が楽しんだ。彩月会といえばお馴染みの「きよしのズンドコ節」では、会場の人たちも踊りに参加して盛り上がった。

 今年の干支、亥年生まれの年男、年女の皆さんには花の鉢植えが送られた。そしてお楽しみのドアプライズ抽選。さまざまな店舗のギフトカード、ワイン、日本酒、菓子折りなど、たくさんの賞品が、この日集まった会員の皆さんの厚意で用意されていた。出席者同士の交流も活発に行われており、終始明るく楽しい雰囲気のうちに幕を閉じた。

(取材 大島多紀子)

 

羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事

 

桜楓会会長の久保克己さん

 

乾杯の音頭を取った桑原誠也さん

 

桜楓会副会長の大西眞雄さんは司会進行を務めた

 

「すみれの花咲くころ」でしっとりとした上品な舞い

 

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