2019年1月10日 第2号
12月18日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市内のロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブで、日本カナダ商工会議所のクリスマスパーティーが開かれた(メディアスポンサー:バンクーバー新報)。
イルミネーションで飾られた美しい建物で開催される恒例のパーティーには、会員やその家族、友人など54人が出席。詩と音楽のエンターテイメント、豪華なビュッフェディナーとドアプライズを楽しんだ。
出席者の皆さん(写真提供:YUSHIIN)
ビジネスに加え文化教育部門にも力を入れたい
ユウジ・マトソンさんの司会で始まったクリスマスパーティーは、同会議所の2018年最後のイベントだった。始めに、主賓の羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事とユジュ夫人、経済担当の石川征幸領事が紹介され、続いて今年度の理事の名前が読み上げられた。
弘美アダムズ会長代理として、サミー高橋副会長が開会の挨拶をした。
「日本カナダ商工会議所は2003年に故小松和子名誉会長によって設立され、主な活動の目的は、ビジネスを通して日本とカナダの友好関係を深めていくということでありました。今後はビジネスに加えまして、文化教育部門においても、両国の関係を深めていきたいと思っております」
2019年は、特にふたつのことに力を入れていきたいとのこと。ひとつはカナダと日本の姉妹都市関係をさらに充実させ、とりわけ和歌山市とリッチモンド市の姉妹都市関係を深めていくこと。もうひとつは2020年の東京オリンピックをカナダの人々によりよく知ってもらい、ぜひ日本を訪れてオリンピックを観戦してもらいたいということだという。
「また、日本を訪れるカナダ代表のオリンピック選手たちに、日本や日本の文化、日本の人々について事前に知っていただけるようなお手伝いもできればと思っております」と抱負を述べた。
朗読と歌のパフォーマンス
詩人の高山宙丸さんと音楽家の江崎とし子さんが結成した新ユニット『KANATA』(カナタ)。秋に日本でのカナダ紹介イベントでお披露目し、今回バンクーバーで初のパフォーマンスとなった。
高山さんが朗読する詩を追いかけるように、江崎さんのピアノ弾き語りが続く。オリジナル作品「かえる」「森に」「KANATA」。
KANATAとは先住民の言葉で「村」や「集落」を意味する。カナタという響きの美しさと一緒に、日本とカナダ、離れている彼方と彼方をつなぎたいと話すふたりは、出席者からの手拍子とハーモニーを受けて、アップテンポの「KANATA」で場内を盛り上げた。
日本とカナダの発展のために
羽鳥隆総領事は「本日は伝統のあるクリスマスパーティーにお招きいただきまして、ありがとうございます。この会の名誉会長である小松和子さんが2018年7月27日にお亡くなりになられたとのことで、心からご冥福をお祈りいたします」と挨拶した。
「バンクーバーに着任して6週間が経ちましたが、この間ビジネスをされているいろいろな方から個別にお話を伺う機会があり、日本とカナダの経済関係について勉強させていただいております。日本とカナダの発展のためにぜひ皆さまのお力をいただいて、私たちも一緒に参加させていただきますように、改めてお願いいたします」と述べ、乾杯の音頭を取った。
カニや生牡蠣が盛られたシーフード・バー、23パウンドのターキーやローストビーフ、デザート・バーなど豪華なビュッフェディナーを楽しんだあとは、お待ちかねのドアプライズ。ガラスごしに輝く海辺の夜景を背景に、楽しい会話が続いた。
(取材 ルイーズ阿久沢)
在バンクーバー日本国総領事館から日本酒が振舞われ「本日ご出席のみなさまのご健勝、ご発展、また来年もますます日本とカナダの関係が発展しますよう祈念いたします」と乾杯の音頭を取った羽鳥隆総領事
開会の挨拶をしたサミー高橋副会長
KANATAの高山宙丸さんと江崎とし子さんが詩と音楽を披露