2019年1月1日 新年号

いよいよスキーヤー、スノーボーダーがワクワクする季節が到来。シーズンイン当初は雪不足が心配されたが、12月に入りついに本格的に雪が降り始めた。バンクーバーから2時間ほどのアクセスで、全米スキー雑誌でも世界ナンバー1のスキー場と評価されるウィスラー/ブラッコムも連日のパウダースノーで盛り上がっている。そんなウィスラーは今季、66ミリオンドルを費やして新ゴンドラをブラッコムに建設。12月15日にオープンした。

さらに、ウィスラーのエメラルドチェア、ブラッコムのキャットスキナーチェアがリニューアル。

今年はウィスラーの最新リポートをお届けする。

 

世界中からやって来るスキーヤー、スノーボーダーで賑わうウィスラー(Photo: Tourism Whistler / Mike Crane)

 

66ミリオン新ブラッコム・ゴンドラでウィスラーの2つの山が1つのリゾートに!

 ブラッコムのベース、通称アッパービレッジから一気にアルパインまで上がれる新ゴンドラ。このエリアには、これまで2つのリフトを経由して上がる必要があったが、12月15日に遂にオープンした新ゴンドラで一気に上がることができるようになった。途中にはミッドステーションがあり、中腹で降りたい方にも便利だ。

 しかも10人乗りのゴンドラは、ウィスラーのメインゴンドラの8人乗りよりも大きいサイズ。今回この新ゴンドラのおかげで、ウィスラービレッジからゴンドラでウィスラー・アルパインエリアへ。ウィスラー・アルパインからブラッコム・アルパインへはピーク・トゥ・ピーク・ゴンドラで。そしてさらにブラッコム・アルパインからブラッコムベースをゴンドラで結んだ形となった。ウィスラー、ブラッコムという2つの山が、1つのリゾートとして生まれ変わった。

 

新しいキャットスキナーでイージーアウトがより手軽に

 2018〜19シーズンのウィスラーのリニューアルは、先ほど紹介した2つのリフトだけにとどまらない。なんとブラッコムに新たなチェアが誕生。これまでブラッコムにあったキャットスキナー・チェアは、3人乗りのノロノロしたチェアで、上級パークの上に掛かっていたため、上級スキーヤーの巨大ジャンプの見物にはもってこいだった。しかし、あまりの遅さと足置き場がない古いデザインだったため、乗っている間に足が痺れてしまうスキーヤーも少なくなかった。

 そのキャットスキナーは4人乗りの高速クワッドチェアに変身! さらに、乗る位置も下がって、リフト自体がより長くなった。そのおかげで、初心者にやさしいコース、イージーアウトがより手軽にアクセスできるようになった。

 

新しい6人乗りエメラルドチェアでリフト待ちが短縮!

 ウィスラーに来た人なら、知っているであろうエメラルドチェア。ローカルたちの間では、グリーンチェアと呼ばれる人気リフトだ。ウィスラーのアルパイン・エリア、初心者コースが多いところにあり、最初のウォーミングアップ・ランとして利用されているが、問題はその混雑ぶりだ。まるでディズニーランドと錯覚をしてしまうほどのリフト待ちには、うんざりしたスキーヤーも少なくないだろう。この問題を解決するために生まれ変わったのが、新エメラルドチェアだ。これまで4人乗りのチェアだったが、6人乗りに。クリスマスの混雑時期など、改善が期待できる。

 

ギネスブックにも載っているピーク・トゥ・ピーク・ゴンドラ

 以上3つの最新リフトとゴンドラを紹介したが、近年ウィスラー・スキー場にできた人気スポットも紹介。まずは、ギネスブックにも載っているピーク・トゥ・ピーク。

 ウィスラーとブラッコムをつなぐピーク・トゥ・ピークのゴンドラは、全長4キロ以上にも及ぶ。ウィスラー山とブラッコム山の中間は、支柱なしで3キロのケーブルだけで支えられているというから驚きだ。最高の高さは、436メートル。まさに世界最長のゴンドラで、その長さと高さで、ギネスブックのワールドレコードにも認定されている。

 夏でも観光客がこのゴンドラを求めて山へ上がるが、冬に訪れた人もぜひ乗ってみたくなるだろう。

 

チューブパークはお子さんから楽しめるファン施設

 ウィスラーのスキー場で密かに人気があるチューブパーク。この施設はブラッコムの麓にあり、子供から大人まで楽しめる人気のアクティビティ。ゴムチューブのようなシンプルな乗り物に乗って、ジェットコースターのように滑っていくというもの。スリル満点の感覚が気軽に楽しめる。1時間あたりの料金は大人$24.50、子供$18.50。

 

アンブレラ・バーで最高の眺めでお酒を一杯楽しむ

 最後に紹介するのは、昨シーズンできたアンブレラ・バー。このバーは、ウィスラーゴンドラを上がって左手のレストラン、ラウンドハウスの裏手にある。オシャレなドリンクを一杯楽しめば、最高の眺めに時間が経つのも忘れることだろう。

 

ウィスラーでホリデー気分を満喫!

 12月に入り、連日のように雪が降り続けるウィスラー。今、ウィスラーはまさにホリデー気分が高まる雪景色。スキーやスノーボードをしない人も、ウィスラービレッジを散策するだけでも楽しめる。ウィスラーでホリデー気分を味わいたい人にオススメ!

(取材 飯田房貴)

 

 

2つの山が1つのリゾートとして結ばれた画期的なゴンドラ計画

 

新ブラッコム・ゴンドラの乗り場と降り場の風景。ウィスラーよりもブラッコムの方が空いていて良い (Photo: Luna Nakaya)

 

新ブラッコム・ゴンドラの乗り場と降り場の風景。ウィスラーよりもブラッコムの方が空いていて良い (Photo: Luna Nakaya)

 

これまでノロノロ運転のキャットスキナーもリニューアルされて 快適で高速に!

 

6人乗りになって、混雑が解消されたエメラルドチェア

 

ウィスラーに来たら絶対に乗りたい!ピーク・トゥ・ピーク (Photo: Tourism Whistler / Mike Crane)

 

誰でも雪上のスピード感覚を楽しめる!チューブパークはウィスラーに来たらぜひ体験したいアクティビティ(photo: Tourism Whistler / Justa Jeskova)

 

Photo: Tourism Whistler / Justa Jeskova)

 

(Photo: Tourism Whistler / Mike Crane)

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。