2018年12月13日 第50号

第二次世界大戦の傷跡が、ここにも いま、癒される

 

感謝と和解の式

 

第二次世界大戦時にカナダ合同教会が、バンクーバーの日系人教会の建物を会員の承諾なしに売却したことに対し、『カナダ合同教会・総会』と『BC州カナダ合同教会協議会』が共同責任を認識し、バンクーバー日系人合同教会へそれぞれ25万ドル、合計50万ドルの補償金を支払うことになった。これを記念し、12月8日、バンクーバー日系人合同教会で、「感謝と和解の式」が行われた。ここまでの道程は、決して容易なものではなく、参列した関係者、会員の喜びもひとしおであった。

礼拝堂での厳粛な記念礼拝、補償金の授与式典の後、一同は、教会ホールへ移動。食事が始まる前には、特別参列者の羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事の祝辞、ゴードン門田さんなどの関係者や永年交渉に関わってきた会員が胸中の感慨をスピーチした。この中に「水に流す」という日本の言葉の紹介があったが、いかにもこの日を象徴するものであった。

(取材 笹川守)

 

<歴史的経緯>バンクーバー日系人合同教会ブログより

 1942年、第二次世界大戦中、日系人は太平洋沿岸100マイル地帯から内陸部へと追放されました。65%の人々がカナダ生まれであったにもかかわらず、2万2千人以上の人々が家から立ち退きを強いられ、BC内の収容地に強制移住させられました。財産とビジネスは没収されました…。

 1900年のはじめから一緒に礼拝をしてきたバンクーバー日系人合同教会のメンバーもまた追放され、彼らの教会の建物は、追放後10年間、信頼される別の合同教会に委託されました。

 日系人教会のメンバーが1949年にバンクーバーに戻ったときには、彼らは教会の建物がもはや礼拝のための適切な状態でないことを発見しました。教会の信徒たちは別の教会を探すようになり、1977年に別の合同教会の建物を購入するまで場所を転々とせざるをえませんでした。現在の教会は、1977年に日系人教会会員が得た教会の建物で今日にいたります。

 1952年には、元の教会の建物が合同教会によって売却されました。その時の売却金は、合同教会が宣教目的で使用したとされますが、(歴史的記録は不明)日系人合同教会はそれを受け取っていません。

 この不公正は認められ、2009年に総会でBC州カナダ合同教会とカナダ合同教会総会評議会によって謝罪が行われました。当時、同時に将来の補償の問題を決定する必要があることに同意をしました。その時以来の話し合いを通して、今回補償金の支払いへの合意にいたりました。

詳細は:カナダ合同教会、BC協議会
総主事 牧師Doug Goodwin
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4383 Rumble Street,Burnaby,BC V5J 2A2,
TEL;604.431.0434
www.bc.united-church.ca

 

祝辞を述べる羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事

 

感慨深いスピーチをしたゴードン門田さん

 

教会ホールでの和やかな食事会

 

現バンクーバー合同教会のいむ・てびん牧師

 

1908年に建てられた最初のバンクーバー合同教会のスケッチ

 

 

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