2018年12月6日 第49号
誰にでも訪れる死のとき、また、認知症になったときや、余命を告げられたとき…「あなたに残された方への負担を少しでも減らす準備はできていますか?」…「家族やパートナーの間で『もしもの時、どうする?』ということに、ちゃんと向き合っていますか?」「縁起でもない」とか「忙しいので、そのうちに」と先のばしになっていたため、いざという時にさまざまな問題が起きている…とは、よく見聞きする話だ。
約40名が集まり、熱心に聞き入った
そんな現実に直面したとき、冷静に対応できるように少しでも役に立ちたいと、隣組が立ち上がった。金融のプロ、医療関係者、行政書士、カナダ政府の法令などの翻訳者や介護現場のプロなどを集め、「いざという時のための準備」という<終活テキスト>を編纂した。大切な人のもしもの事態に直面したとき、家族やパートナーは、冷静でいられるものではない。『事前に、感情的にならないで済むこと』や『第三者の専門家に依頼できること』、『葬儀に関すること、遺言に関すること』などが網羅されている。
その概要は、以下の通り。
- 配偶者・パートナーが、介護を必要とする場合の医療機関
- 配偶者・パートナーが、判断力を失ってしまう前に作成しておきたい書類
- 配偶者・パートナーが、長期で重度の身体・精神障害になった場合の連絡機関
- 配偶者・パートナーが、亡くなった場合に署名・発効される書類
- 自宅介護中、死が予期されている場合、事前に準備しておく事柄
- 病院で療養中、死が予期されている場合、事前に準備しておく事柄
- 予期せず亡くなった場合
- 葬儀社が必要とする故人の個人情報
- 旅行中になくなった場合
- 火葬、埋葬のこと
- 故人の資産の処理
- 遺言執行人、資産管理人が行うべきこと
- 遺族のための援助金について
- メトロバンクーバー地域の葬儀社一覧 (住所・TEL)
これらのことが、具体的にわかりやすく記述されている。
このテキストを希望される方は『隣組』へご連絡を。
TONARI GUMI
101-42 west 8th Avenue, BC V5Y 1M7
TEL:604-687-2172 (#102) 担当:有馬正子
www.tonarigumi.ca
Eメール: This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.
<終活テキスト>が完成し、11月23日、隣組のシニアライフセミナーで、編集に関わった金融のプロの湯村えみさん、浅見晃子さん、リンダ公認弁護士、ノータリー・パブリックの眞鍋恭子さんが、講演した。(メディアスポンサー:バンクーバー新報)
(取材 笹川守)
日頃から終活の相談にのっている金融のプロ湯村えみさん
金融のプロのリンダ公認弁護士
金融のプロの浅見晃子さん
ノータリー・パブリック(公証人)の眞鍋恭子さん