2018年5月3日 第18号

広島県廿日市市の眞野勝弘市長一行が4月25日、在バンクーバー日本国総領事館を表敬訪問した。不在の岡井朝子総領事に代わり一行を迎えた多田雅代首席領事に、ブリティッシュ・コロンビア(BC)州ビクトリア市サーニッチ地区との国際交流を促進させるための公式訪問の成果などを報告した。

 

バンクーバー総領事館で。4月25日。前列左から、眞野市長、多田主席領事。後列左から、山城氏、熊谷校長夫妻、倉田氏、田中氏

 

 廿日市市から訪れたのは、眞野市長、廿日市市国際交流協会倉田耕三事務局長、広島カナダ協会田中勝邦元事務局長。多田首席領事は、BC州と広島県の都市とは意外にも姉妹都市関係がひとつもないと説明し、「広島の方々とBC州にはすごく長い歴史があるので、これを機にぜひ新しい息吹を吹き込んでもらえるといいと思っています」と今回の広島とサーニッチ地区の積極的な国際交流を歓迎した。BC州と日本の都市の積極的な交流は領事館としても応援したいと笑顔を見せた。

 今回の表敬訪問にはバンクーバー広島クラブ(県人会)から山城猛夫元会長が出席。県人会メンバーでもあるバンクーバー補習校熊谷裕之校長夫妻も駆けつけ、共にできるだけ協力したいと語った。

 サーニッチ地区への訪問を終えた眞野市長は、「人々も優しく、気候もよく、海外からの学生も積極的に受け入れていて、非常に受け入れ態勢がよくできていることに驚きました」と感想を語った。

 またリチャード・アトウェル地区長と懇談し、市議会にも出席、ホームステイなどについての情報も得るなど、短い滞在中に積極的に現地での交流を果たした意義ある訪問だったと振り返った。

 廿日市市は広島市の西にあり、世界遺産厳島神社のある宮島を含む観光都市。ニュージーランドのマスタートン市と姉妹都市、フランスのモンサンミッシェル市とも観光友好都市として提携している。

 サーニッチ地区は、BC州の州都ビクトリア市の西に位置し、グレーター・ビクトリアに含まれ、ビクトリア大学などがある。世界中から若者や学術関係者なども迎えている。またビクトリアはバンクーバーに次ぐ観光都市でもある。

 眞野市長は、まずは若者の交流を活発にして、相互理解を深めていきたいと語り、今年8月にはアトウェル地区長の広島訪問を実現したいと意欲を示した。

(取材 三島直美)

 

 

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