2018年4月19日 第16号

ホワイトキャップスがアウェー2試合を終え、バンクーバーに帰ってきた。3月31日オハイオでのコロンバス・クルーSC戦では2‐1で勝利したものの、4月7日、ソルトレイクでのリアル・ソルトレイク戦では1‐2で黒星を喫した。

この日はMLS今季初参加のロサンゼルス・フットボールクラブと対戦した。

 

GKマリノビッチと交錯するようにディフェンスに入るDFワストン(Photo by : Preston Yip)

 

4月13日(BCプレース:22,120)
バンクーバー・ ホワイトキャップスFC 0―2 ロサンゼルス・フットボールクラブ

 

 前半は両チームとも特に決定的な得点チャンスもなく無得点で終えた。後半に入りロサンゼルスは、FWベラ(#10)が先制点を上げると、MFロッシ(#9)が追加点を入れ、試合が決定した。

 

決定力不足でディフェンス陣まで崩れる

 FWカマラがケガのため欠場し、FWには今季初先発のハタード(#19)が入った。フォーメーションは4‐1‐4‐1で、ボランチMFテイバート(#31)。MFレイナ(#29)はサブに回った。

 後半の59分、一瞬のすきをついてLAのFWベラ(#10)が右から放ったシュートがネット左隅に突き刺さった。

 ここまでほとんどゴールチャンスを作れなかったホワイトキャップスは、反撃に転じるためMFテイバートに代え、MFレイナを投入。攻撃態勢を強めた。

 しかし得点したのはロサンゼルスだった。ホワイトキャップスゴール前、高く上がったボールの処理にGKマリノビッチ(#1)とDFワストン(#4)が交錯。マリノビッチが捕球できずこぼれたところをLAのMFロッシ(#9)が押し込み、追加点をあげた。この日のキャップスに2点を追いつく得点力はなかった。

 

得点力不足の解決策はあるのか

 試合後、ロビンソン監督は「残念な試合だった」と語り、負けたのは「自分の責任」と何度も口にした。「最初の60分間は全く攻撃の形ができなかった」とも語った。カマラの復帰が未定で、この日フォワードが機能しなかったことについて新たに獲得する予定があるかと聞かれ、「もちろんいつもいい選手を探しているが、とりあえず現状で行く。選手の奮起を期待する」と語った。

 この日先発したハタードは全く機能しなかった。78分で交代するまで1本のシュートも放っていない。シュート数で言えばLAが16に対してホワイトキャップスは8。MFデイビーズ(#69)、テチェラ(#13)、DFワストンらがシュートを放っているが、チグハグ感は拭えなかった。さすがに、この日は試合後ファンからブーイングが起こった。

 それでも現在のところ、3勝3敗1分、勝ち点10で3位につけている。4月後半から5月末にかけて7試合と過密スケジュールが続く。しかも次試合は好調の首位スポーティング・カンザスシティとアウェーで戦う。ロビンソン監督は1試合1試合を強調し、次の強敵スポーティングにまずは備えると語った。

 

4, 5月のホームゲーム
4月27日(金)7:30pm リアル・ソルトレイク
5月11日(金)7:30pm ヒューストン・ダイナモ
5月16日(水)7:30pm サンノゼ・アースクエイクス
5月26日(土)2:30pm ニューイングランド・レボリューション

(取材 三島 直美)

 

この日ボランチに入ったMFテイバート(写真:斉藤 光一)

 

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