2018年4月12日 第15号

ことし第12回目となるバンクーバー・チェリーブロッサム・フェスティバル(VCBF)が、4月3日から開催されている。そのキックオフイベントであるチェリー・ジャム・ダウンタウン・コンサートが4月5日、バンクーバー市のバラード駅コンコースで催された。 

 

キャスリン・ニコルソンさん(左端)が率いる「Sings One Song」

 

桜の季節を楽しむ

 初めにVCBFエグゼクティブディレクターのリンダ・プールさんがあいさつし、桜の季節を共に楽しむことでコミュニティーが一つになることの素晴らしさを語った。バンクーバーには4万本以上の桜があり、その多くは日本から寄贈された桜に起源しているという。コンサートの司会を務めたキース・ブラックモアさん(バンクーバー・フィルム・スクール講師)が、「2018年4月をバンクーバー・チェリーブロッサム・フェスティバル月間とする」という、グレゴール・ロバートソン・バンクーバー市長からの宣言書を読み上げた。続いて、バンクーバー・パークボードのキャサリン・エバンス副理事長が、バンクーバー市では今年160本もの桜の木を植樹したといい、春の訪れを告げる桜を楽しんでほしいと話した。

 在バンクーバー日本国総領事館も、このコンサートのスポンサーとして協力しており、日本紹介のパンフレットなどを並べたブースも出展していた。

 

多彩なラインナップ

 コンサートは、バンクーバー市警察のライオン・ダンス・チームのパフォーマンスで華々しくスタートした。続いて、テツ太鼓による和太鼓の演奏。テツ太鼓は、アルスビン・リュウゼン・ラモスさんとケイン・リーさんによる三味線、篠笛、尺八とのアンサンブルも披露。和太鼓と三味線で日本の民謡をロック調で演奏するなど、会場を盛り上げた。和楽器の後は中国の二胡が登場。バンクーバー・チャイニーズ・ミュージック・アンサンブルのアーティスティックディレクターであるジー・ロン・ホワンさんが奏でる二胡に合わせて、アレクサンドラ・クランシーさんがタップダンスを踊った。そして最後に、キャスリン・ニコルソンさんが率いる「Sings One Song」が登場。ニコルソンさんが指導する合唱団サウンド・エクレクティックを中心に、その他の合唱団からメンバーが参加している。VCBFのために作られたオリジナル曲『Cherry Blossoms For You & Me!』などを歌った。

 あいにくの雨で肌寒い日だったにもかかわらず、たくさんの人がバラエティ豊かなコンサートを楽しんでいた。

 

(取材 大島多紀子)

 

バンクーバー市警察によるライオンダンス

 

テツ太鼓の演奏

 

アルスビン・リュウゼン・ラモスさん(右端)とケイン・リーさんが奏でる三味線と、テツ太鼓のアンサンブル

 

ジー・ロン・ホワンさんの二胡演奏と、タップダンスのアレクサンドラ・クランシーさん

 

VCBFエグゼクティブディレクターのリンダ・プールさん

 

バンクーバー・パーク・ボードのキャサリン・エバンス副理事長

 

 

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