日系ビジネスアワード
来年設立25周年を迎える企友会は、バンクーバーの日系ビジネス社会に関わりのあるさまざまな人々をつなぐという重要な役割を果たしている。企友会会長の猪田雅公氏は開会の挨拶の中で、企友会の使命を「助け合いによる発展」という言葉で表現した。2003年から毎年発表されている日系ビジネスアワードは、今年大きな功績のあった人を労うだけでなく、日系ビジネス関係者の模範となる人を多くの人に紹介し、日系ビジネス全体のさらなる発展を願うことを目的としている。
企友会特別賞に今泉慶子氏と遠竹啓太郎氏
今年度の企友会特別賞を受賞したのは、今泉慶子氏と遠竹啓太郎氏だ。バンクーバーと日本を拠点に活躍する写真家の今泉氏は、今年3月にBC州、4月にカナダ、6月にはパリの写真コンクールでそれぞれ大きな賞を受賞。写真家として飛躍の年となった。また、自身の写真講座の生徒たちと共に日ごろからチャリティ活動に積極的に取り組む今泉氏は今年、東日本大震災支援のためのチャリティ写真展も開催し、義援金を集めた。
バンクーバーで人気のファーストフード店「Ebiten」と「Donburiya」を経営するBambooshrimp Marketing代表の遠竹氏は、今年、ロブソン通りに「Noodle Bar JINYA(陣家)」を開業。ロサンゼルスで評判の高いJINYAラーメンを、バンクーバーに住む人たちに提供している。日本とカナダ両方の外食産業での豊富な経験を存分に活かして、バンクーバーのファーストフード界に旋風を巻き起こし続けるその大きな功績が認められての受賞となった。
企友会特別賞に今泉慶子氏と遠竹啓太郎氏
今年度の企友会特別賞を受賞したのは、今泉慶子氏と遠竹啓太郎氏だ。バンクーバーと日本を拠点に活躍する写真家の今泉氏は、今年3月にBC州、4月にカナダ、6月にはパリの写真コンクールでそれぞれ大きな賞を受賞。写真家として飛躍の年となった。また、自身の写真講座の生徒たちと共に日ごろからチャリティ活動に積極的に取り組む今泉氏は今年、東日本大震災支援のためのチャリティ写真展も開催し、義援金を集めた。
バンクーバーで人気のファーストフード店「Ebiten」と「Donburiya」を経営するBambooshrimp Marketing代表の遠竹氏は、今年、ロブソン通りに「Noodle Bar JINYA(陣家)」を開業。ロサンゼルスで評判の高いJINYAラーメンを、バンクーバーに住む人たちに提供している。日本とカナダ両方の外食産業での豊富な経験を存分に活かして、バンクーバーのファーストフード界に旋風を巻き起こし続けるその大きな功績が認められての受賞となった。
日系社会功労賞に久保克己氏
日系社会功労賞を受賞したのは、久保克己氏だ。久保氏は、1991年にカナダに移住し、1992年には、バンクーバーで環境・建設コンサルティング会社「スイモン・エンジニアリング・カナダ」を設立。技術士としての忙しい仕事の合間をぬって、コミュニティの活動に積極的に参加してきた。「移住者の会」などでリーダーシップを発揮してきた久保氏は、挨拶の中でこれまでの20年間を振り返り、カナダへの移住の傾向の変化などについて説明した。「誇りを失わず、まっすぐ顔を上げて、凛として生きること」をモットーとする久保氏は、「人生山あり谷あり。厳しいこともたくさんありますが、今日この賞を頂いて、また新たに、勇気をもって、明日からがんばっていきたいと思います」と受賞の喜びを語った。
企友会日系アワード大賞に北原良訓氏
今年の企友会日系アワード大賞の受賞者は、「北の家Guu」の経営者、北原良訓氏だ。「北の家Guu」はロブソン通り、ガスタウン、リッチモンドなどに店舗がある大人気の居酒屋チェーン。しかし、1993年に北原氏が初めてバンクーバーで、日本の居酒屋「楽」のフランチャイズ店を始めた時には、全くローカルに受け入れられず、非常に辛い日々を経験したそうだ。受賞の挨拶の中で北原氏は、18年間お互いを信じて、共に苦労を乗り越えてきたスタッフの存在の大きさを強調し、これからも思いやりの心を忘れずに生きていきたいと語った。
日系ビジネスアワード授賞式終了後は、在バンクーバー日本国総領事伊藤秀樹氏の音頭で乾杯。参加者はそれぞれに食事や会話を楽しみながら、2011年を振り返った。最後は企友会副会長の松原雅輝氏が、「来年もより一層発展できるように、がんばっていきたいと思いますので、皆さんの応援をよろしくお願いします」と呼びかけ、 盛況のうちに閉会となった。
(取材 船山祐衣)