2017年12月14日 第50号
12月4日、バンクーバー市のロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブで、日加商工会議所主催の クリスマスパーティーが開かれた。きらびやかなイルミネーションで彩られた会場に集った 約50人の出席者が、豪華な食事と和やかな歓談のひと時を楽しんだ。
日加商工会議所の理事及びボランティアの皆さん
素敵なクリスマスシーズンの幕開け
ジェシカ・シンタニさんがハープで奏でる優雅なクリスマスソングに迎えられながら会場に入ると、クリスマスの気分が高まるのを感じる。今年のパーティーはNAVコーラスによる、クリスマスキャロルの合唱で幕を開けた。ウスイ朝香さんがピアノ伴奏、テーガン・ピーモーラーさんがハープ演奏で参加し、声楽家でピアニストのダグラス・ラウさんも加わって美しい旋律を響かせた。続いて、ダグラスさんがテーガンさんのハープをバックに『アベ・マリア』を歌うと、しっとりとしたクリスマスの情感が溢れた。さらにダグラスさんはピアノの弾き語りで『Holly Jolly Chiristmas』など、軽やかな歌声を披露した。こうした素晴らしいミニコンサートが楽しめるのも、日加商工会議所のクリスマスパーティーの特徴のひとつ。カナダでの一年で一番大きなイベントともいえるクリスマスの気分を盛り上げた。
若手の活躍も目覚ましい
始めに挨拶に立った、日加商工会議所会長のアダムス弘美さんは、他のテーブルの人たちとも歓談して交流を深めるとともに、今後の企画のアイデアや要望などを理事たちにもぜひ伝えてほしいと述べた。また、現在病気療養中の小松和子前会長と前日に話をして、会員の皆さんによろしく伝えてほしいとメッセージを受けたと話した。来賓として招かれた岡井朝子在バンクーバー日本国総領事は、今年がカナダ新移民法50周年の節目であったことに触れ、これからも新しく移民してくる人たちが、この地で活躍していくことを期待すると述べた。そして、日加商工会議所がアダムス会長のもと、さまざまな企画や活動を広げ、ますます発展していくことを願って乾杯の音頭を取った。
前菜、メイン、デザートまでたくさんの種類が並ぶビュッフェディナーは毎年好評で、この食事を楽しみに来ている人も多いという。「どれもおいしくて食べ過ぎてしまう」と言いつつお代わりに通う姿が見られた。また、会員間の交流も活発に行われ、終始、楽しく和やかな雰囲気に包まれていた。
カナダ連邦政府に登録している日系経済団体である日加商工会議所は、ビジネスを中心とする各種ワークショップや講演会などを行うほか、日系及びカナダの団体と交流を通してビジネスや友好関係の発展を目指している。今回のパーティーで司会を務めたユウジ・マトソンさん始め、理事やボランティアとして活躍するメンバーも若手が増えてきており、今後ますますの発展が期待される。
(取材 大島多紀子)
岡井朝子在バンクーバー 日本国総領事
NAVコーラスの皆さん。前列右からピアノ奏者のウスイ朝香さん、日加商工会議所会長のアダムス弘美さん。後列左からハープ奏者のテーガン・ピーモーラーさん、声楽家&ピアニストのダグラス・ラウさん
テーガン・ピーモーラーさん(左)のハープ演奏と、ダグラス・ラウさんの歌唱
美しいハープで出席者を迎えるジェシカ・シンタニさん