2017年10月5日 第40号

9月28日の夜、『バンクーバー国際映画祭(VIFF)2017』のオープニングガラがバンクーバー、ダウンタウンのセンター・フォー・ザ・パフォーミングアーツで開催された。1982年にノンプロフィット団体として、シネマの芸術を理解し、BC州の映画産業を推進するために発足されたバンクーバーの大イベント。

ことしも10月13日までの2週間、カナダを始め世界各国から様々なジャンルの映画約300本以上が一挙に上映される。また監督や俳優の舞台挨拶、トーク、深夜の音楽、バーチャルリアリティー体験などプログラムが豊富だ。日本からは「A Beautiful Star(美しい星)」の吉田大八監督が来加して各上映日の舞台挨拶を予定している。

 

(左から)「Meditation Park」のクルー:女優Liane Balban、監督Mina Shum、女優Cheng Pei-Pei、男優Tzi Ma, 女優Jemmy Chen、男優Zak Santiago

 

カリスマ性のある俳優たち

 最初にリムジンで華やかに到着したのはカナダの俳優たち。ベスト映画賞、新人監督賞、ベストドキュメンタリー賞、短編映画賞や各スポンサー賞がカナダとBC映画を対象に選ばれるため、カナダ映画界にとってVIFF初日のレッドカーペットでは特に重要となる。数年前まであどけなかった若手俳優たちもすっかりプロになり、ファンに大きく手を振りながらそれぞれの映画をアピールしていた。

 BC州政府関係者、VIFF関係者に続いてレッドカーペットに登場したのは地元バンクーバー在住のミナ・シュム監督による「Meditation Park」の主演俳優たち。主婦を演じるチェン・ペイペイとツィ・マは香港や海外で有名なベテラン俳優だ。バンクーバーイースト地区が舞台となる地元の映画に会場は満席状態だった。

 映画祭ならではの自然のドキュメンタリー、表現の自由が許されている国から発信される世界の人権問題、環境問題、食品問題、動物保護など、娯楽映画が中心の大手映画館では観られない力作を体験できる。全ての上映映画が掲載されたカラーガイド入手とチケット購入はお早めに。

(取材 ジェナ・パーク)

 

監督Mina Shum

 

(左から)女優Gabrielle Miller、男優Ben Ratner、VIFF Executive Director Jacqueline Dupuis

 

女優Stefanie von Pfetten

 

女優Camille Sullivan

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。