2017年9月28日 第39号

アメリカ・カナダで24時間視聴できる日本語テレビ放送「テレビジャパン」がバンクーバーにやってきた。9月23日に収録が行われたのはバンクーバー市内アレキサンダー通りのバンクーバー日本語学校並びに日系人会館。この日授業があった児童・生徒ら約250人がテレビカメラに向かって元気良く手を振った。

 

カメラに向かって手を振る児童・生徒たち

 

歴史ある学校紹介から

 テレビジャパンでは3年前から北米各地の日本語学校・日本語補習学校を取材し、番組と番組の間で紹介してきた。ぜひうちの学校にも取材に来てほしいとバンクーバー日本語学校の本間真理校長が同放送局に手紙を出したのは2年前だった。

 「今までアメリカの日本語学校や補習校を中心に回ってきました。今回初めてカナダにやって来て100年以上歴史のあるバンクーバー日本語学校を紹介できることになり喜んでいます」と話すのは、今回の学校取材を担当するNHKコスモメディア・アメリカの辰巳雄一ゼネラル・マネージャー。

 

元気良く手を振り、集合撮影

 同校ではプレスクール『こどものくに』を除き、幼稚園からハイスクール12年生までのクラス、英語環境の基礎科クラス、アダルトクラスなど約350人が学んでいる。その中で、この日登校していた児童・生徒約250人がホールに集まり集合撮影を行った。「9月から学校が始まったばかりで新しい生徒さんもたくさんいます。生徒全員の保護者から承諾書にサインをもらうことも大切な準備事項でした」と本間校長。

 朝9時。始業時間とともに小学科のクラスで個人写真を撮影。幼稚園児のおやつタイムや習字クラスも訪問した。この学校の名物は、ランチやバザー、学校行事で食事を作るキッチン・ママたち。バザーに向けておまんじゅう作りをする様子も収録した。

 これらのクリップは1回約1分の学校紹介として10月末から1日数回、2週間にわたり放送予定とのこと。

 

地域社会との交流を

 テレビジャパンが日本から衛星放送で送られてくる毎日のニュースや番組のほかに放送しているのが、オリジナル番組「テレビジャパンCLUB」。このコーナーでは北米各地に住む日本人や日系人の生活に役立つ情報などを提供している。今回は日本語学校取材に加え、日系移民にゆかりの深いバンクーバーを紹介予定で、前日にはリッチモンド市スティーブストンのジョージア湾缶詰工場博物館での収録も行ったという(10月20日に「テレビジャパンCLUB」放送予定)。

 「バンクーバー取材に際しては、在バンクーバー総領事館の岡井朝子総領事と松本育恵専門調査員にお世話になりました」と辰巳さん。

 今後も出来る限り北米各地の日系コミュニティーを紹介し、地域社会との交流を深めていきたいと話している。

(取材 ルイーズ阿久沢)

 

集合撮影風景

 

習字クラスの様子を収録

 

バンクーバー日本語学校並びに日系人会館の正面玄関にてNHKコスモメディア・アメリカ、チーフ・ディレクター佐藤基則さん(左)、同放送部ディレクター石和里江子さん(左から4人目)、同ゼネラル・マネジャー辰巳雄一さん(右)、バンクーバー日本語学校IT担当の山田恒憲さん(左から2人目)、本間真理校長(中央)

 

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。