2017年5月18日 第20号

日加CO-OPプログラムに参加するカナダ人学生の壮行会が、岡井朝子在バンクーバー日本国総領事公邸で5月11日行われた。出席したのは、夏までに日本へ出発する40人。出発前に岡井総領事と参加した在ブリティッシュ・コロンビア州日系企業代表から激励を受けた。

「ここにいる参加者の皆さんを日本へと送り出せることを、とてもうれしく思います」と岡井総領事。「日本での経験が有意義なものになることを願っています。がんばってください」と激励した。

同プログラム経験者二人も参加。あいさつしたライアン・ヒラキダさんとルイーザ・ハルジャザさんは、単なる職業経験というだけではなく外国での就業経験という意味で、とても価値のある経験になると述べ、「がんばってください」と送り出した。 「人生が変わるような経験になることを期待しています」とは、参加者代表であいさつしたルイ・レベクさん。日本のことを学び、日本の人々とつながる機会を得て武者震いする思いと語り、最後に会を主催した岡井総領事に「ありがとうございます」と日本語で感謝を表した。

 

岡井総領事を囲んで。5月11日バンクーバー市内の総領事公邸で

 

日系企業との交流

 在BC州日系8社9人の代表が壮行会に参加し、日本へと向かう学生たちを激励した。今回の企業代表の参加は、岡井総領事の配慮によるもの。学生が日本で就業する企業とは特に関係ない。カナダの学生と日系企業が少しでもつながりができれば、両方にとって将来的に役立つのではと参加を促した。

 「学生にとっていい刺激になるのではないかと思いまして」と岡井総領事。このCOーOP制度について、日加両方にとって非常に良くできている制度と感心し、日本の企業にとっても、日本企業で就業することを希望するカナダ人学生と話すいい機会になればと語った。

 参加したのは、カナダ三井物産株式会社佐野亨氏、丸紅カナダ会社石井能成氏、カナダ日本通運黒崎功太氏、富永雄峰氏、日立ハイテク藤原正智氏、JOGMEC(独立行政法人・石油天然ガス・金属鉱物資源機構)バンクーバー事務所山田剛士氏、HISカナダ実政浩氏、東京三菱UFJ銀行カナダ支店本間典明氏、デロイト柳田顕男氏。

 あいさつでは、それぞれ学生に向け激励の言葉を贈り、将来的に「私たちの企業で働く関心があればぜひ連絡ください」と語った。会が歓談に入ると、学生たちとの話に花を咲かせていた。

 

「日本の忙しい仕事環境や時間に厳しい環境で働いてみたい」

 経験者代表であいさつしたヒラキダさんは、1年間の自身の経験を会社内外ですごく良くしてもらったと振り返った。日系4世だが、日本語は話せなかったという。日本で過ごして自分がすごくカナディアンだと気づかされたと笑った。研修では、日本とカナダでは問題解決方法が違うが、どちらかが正しいではなく、両者が協力して解決する方法が見つけられることを学んだと語った。現在は大学に戻り、将来はカナダで日本とかかわりのある企業に就職したいと語った。

 あいさつしたもう一人ハルジャザさんは、インドネシア系カナダ人。流暢な日本語を話す。姉の影響で子供の頃から日本文化や日本語が好きになったという。高校時代に1年間日本留学を経験。単純に「日本が好き」で、「このプログラムに憧れていました」と言う。COーOPで「新しい日本を見つけ出せるかなと思って」と理由を語った。会社は、「思ったよりオープンだった。上司が自分のアイデアを取り入れてくれたり、働きやすい環境でした。ただ、みんなが仕事に集中していて、職場がすごく静かなのに驚いた」と笑った。今年大学を卒業、来春の日本の大学院入学を目指している。

 一方、6月に日本へ向かうレベクさんは期待で胸いっぱいだ。「日本の労働文化を体験したい」と言う。「日本人はすごく忙しく働くと聞いているし、時間にもいつも正確で、そういうところを体験したい」。ケベック州出身、周りは欧州、特にフランスに憧れるが、自分は違うことに関心があったという。高校時代に韓国に交換留学、アジアの魅力にはまった。次の大きなステップとして、日本でのCOーOPを選んだ。申請時は日本のことをあまり知らなかったが、「少しずつ勉強しています」。日本に行って、さらに、いろいろなことを吸収したいと期待した。

 

日加COーOPプログラムについて

 1991年から始まったカナダの大学のインターンシップ制度を使って、日本に研修を希望する学生を支援するプログラム。カナダの学生を希望する日本企業とカナダの大学生をつなぐ役割を果たしている。参加経験者は千人を超える。

 現在は年間40人〜50人が参加。研修期間は4〜12カ月。理系の学生への需要が高い数少ないプログラムでもある。今回は39人が理工系。男子学生30人、女子10人。同プログラムアシスタント根本優子さんによると、職場での日本語の必要性が低いこと、日本の高い技術を経験できることが理由。

 さらに今回はケベック州から約15人参加と多く、アジア系文化に触れる機会が少ない東部カナダからの参加に今後も期待したいと語った。

 (取材 三島 直美)

 

 

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