2017年4月20日 第16号

日系コミュニティーの支援のために

世界で活躍するヴァイオリニストのカレン五明さんが5月5日、日系文化センター・博物館主催のチャリティー・コンサートに出演する。日系社会のために何かできればとの願いを込めて、ピアニストの飯沼千温さんによる伴奏でメンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲』を演奏する。

 

1703年ストラディヴァリ製ヴァイオリン『エクス・フーリス』(Ex Foulis)を使用するカレン五明さん(Photo by Minoru Kaburagi)

 

カナダが出発点

 幼少時に日本からカナダに移民し、日系カナダ市民であることに誇りに思っているというカレン五明さん。日系プレースへの支援を通して日系社会に貢献したいと、忙しい演奏活動のスケジュールを調整して今回の演奏が決まった。 「日系人強制収容75周年にあたる年に、愛する音楽をバンクーバーのみなさんと共有できることを大変うれしく思っています」

 東京で生まれ、2歳のときにモントリオールに移住。5歳でヴァイオリンを始め、7歳、8歳でモントリオール・ジュニア音楽コンクール入賞、9歳でカナダ全国ジュニア音楽コンクールで1位。10歳のときニューヨークのジュリアード音楽院に招待され、以降大学まで全額学費免除で学んだ。

 現在ニューヨークを拠点にヨーロッパや北米で演奏活動を続けているが「ジュリアードへ行きプロになれたのも、カナダでの出発点があったからなのです」と話している。

 

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲

 「音楽の力は本当に素晴らしいと思います。私たちのこころに美しく深く語りかけるものがあるからです」と話すカレンさんが選んだのは、メンデルスゾーンの『ヴァイオリン協奏曲ホ短調』。ベートーベン、ブラームスの作品と並んで三大ヴァイオリン協奏曲と称される作品で、哀愁をおびた出だしはあまりにも有名。

 ピアニストの飯沼千温さんとは、カレンさんがVSO音楽院で指導をしたときに知り合ったそうで、お互いを“素晴らしい演奏家”と絶賛しあう。

 

ストラディヴァリウスの音色

 史上最高のヴァイオリンとされるストラディヴァリウス。17世紀イタリアの天才職人アントニオ・ストラディヴァリ(1644 - 1737)が製作したもので、カレンさんが使用しているのは1703年ストラディヴァリ製ヴァイオリン『エクス・フーリス』(Ex Foulis)。2013年には、カレンさんがヴァイオリン製作の町、イタリアのクレモナに行って収録したNHKスペシャル『至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎』が放送され、話題になった。

 

カレンさんとのトークも

 俳優、ライター、ラジオパーソナリティーなど多彩なアーティストとして活動する日系カナダ人、テツロウ重松さんの司会でカレンさんとのトークも予定している。

(取材 ルイーズ阿久沢)

 

カレン五明チャリティー・コンサート
5月5日(金)7:00PMキャッシュ・バー、7:30PM開場、7:45PM開演(自由席)
日系文化センター・博物館 (Southoaks Crescent @Kingsway/Sperling, Burnaby, BC)
カレン五明(ヴァイオリン)
飯沼千温(ピアノ伴奏)
バンクーバー・アカデミー・オブ・ミュージック有志(カルテット)
テツロウ重松(司会)
チケット:一般$30(日系センター会員・学生・シニア$25)、当日券5ドル増し 日系センター受付で開館日に販売、オンライン購入:www.eventbrite.ca

 

ピアノ伴奏を務める飯沼千温さん。 桐朋学園大学音楽科卒業。アメリカ・インディアナ大学修士課程終了。セントラル・アーカンソー大学でピアノ/伴奏科の専任講師を務めたのち、現在はバンクーバーを拠点に演奏活動、指導にあたっている

 

司会進行を務める日系人アーティスト、テツロウ重松さん。自作自演の一人芝居『Empire of the Son』に続き、10月にはThe Cultchにて日系人強制収容75周年を題材に『1 Hour Photo』を発表予定

 

 

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