2017年4月13日 第15号

繰り出されるビート、ビート、ビート。体が踊り出すのを止められない。4月27 日、ボーグシアターは季節を忘れて熱くなる。

 

モンチューノを担当する高瀬二帆さん(撮影 Rob Gilbert さん)

 

サル・フェレラス率いるメンバーによるワールドミュージック

 カリビアン、ラテンを中心としたフュージョンミュージックを、あふれるリズムで届けるステージ「ドラム・ヒート」。天才的パーカッショニスト、サル・フェレラスさんと仲間たちが2010 年から、ここバンクーバーの聴衆を沸かせてきた。サルさんは、2002 年にブリティッシュ・コロンビア州のエンターテイメントの殿堂入りを果たし、2010 年には音楽でのバンクーバー市長賞を受賞したミュージシャン。仲間たちもバンクーバーで活躍する、そうそうたる顔ぶれである。その一人がピアニストの高瀬二帆(たかせにほ)さん。二帆さんがバンクーバー・コミュニティ・カレッジ(VCC)で音楽を専攻していた時、サルさんは自分の教師だった。その縁でステージメンバーに引き込んでくれたという。そうした後進の育成を重視するサルさんの今回のステージ、その収益は、芸術で子供たちの可能性を引き出す非営利団体アーツ・アンブレラに贈られる。そしてパフォーマンスには、エネルギーがほとばしるユースの合唱団サラバンデとのコラボ曲を含めた。

 

<高瀬二帆さんインタビュー>

 ― サルはすごい人です。かつてのクラスメートたちも、サルは地球人を進化させるためにやってきた宇宙人ではないかと語るほどで。ラテン・アンサンブルのディレクターからワールドミュージックの講義まで幅広い活動をされていて。いつも人をサポートしようとしてくれる姿勢に感謝です。

 

二帆さんがサルサの音楽に惹かれる理由は何か。

 ― サルサのピアノ伴奏をモンチューノというのですが、モンチューノは打楽器奏者のように、つねに弾き続けてずーっとビートを刻むんです。そういう激しい音楽が好きですね。ダンス音楽ですから、パフォーマンス中はお客さんが踊り出さないと、かえって落ち着かないんです。リーダーのサルはいつも本当に素晴らしい方ばかりを集めてコンサートを開きます。インドのドラムであるとか、いろいろと。とにかく何かを極めた人の音楽は素晴らしいですね。

 ステージに上がる前ですか? その前には、自分をサルサに導いてくれた故・キャシー・キッド先生のことを考えます。落ち着くための神頼みです。

 もともとクラシックでピアノを身につけていた二帆さん。21 年前にワーキングホリデービザでカナダへ。そしてVCC でラテン音楽に傾倒。そこでの学びを終えた後は、サンフランシスコ、ニューヨーク、キューバーを旅してアフロ・キューバ音楽を、より深く体にしみ込ませた。CBC ラジオコンサートやバンクーバー・ジャズ・フェスティバル、国際サルサフェスティバルなどへの演奏活動のほかに、ノースバンクーバーのロング・アンド・マックエイドでピアノ教師としても活動中。「生徒から学んだことが演奏に反映することもあります」という。自らも後進を育てながら、サルさんたちとのステージに臨む。

(取材 平野 香利)

 

アーツ・アンブレラとサル・フェレラスが贈る「ドラム・ヒート」
(Arts Umbrella and Sal Ferreras presents : Drum Heat)

日時:2017 年4月27 日(木)午後7時開場、午後8時開演
チケット:大人$30、学生/シニア$20 ticketfly.com
会場:Vogue Theatre 918 Granville St. Vancouver, BC V6Z 1L2
インフォメーション:artsumbrella.com

 

ステージをリードするサル・フェレラスさん(撮影 Vincent L. Chan さん)

 

ソウルに火をつける熱いステージが展開する(提供 Janine Coney さん)

 

 

今週の主な紙面
4月27日号 第17号

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