2017年2月16日 第7号
首都オタワにあるリドー運河の屋外スケートリンクが今年も1月14日からオープンし、現在ローカルや観光客たちで賑わっている。
人があまりいない地点も。広大なリンクを独り占めする贅沢な瞬間
リドー運河はオタワのダウンタウンを流れ、冬になると運河の一部である7.8キロメートルが無料屋外スケートリンク場となる。国会議事堂やシャトーローリエホテル、そしてオタワ大学などがあるダウンタウンから7.8キロメートル先のカールトン大学までを繋いでいることから、スケートで通学したり通勤する人の姿も珍しくない。
オタワ発祥の揚げパンで知られるビーバーテールズやホットチョコレート、またプティーンなども各休憩地点で販売され、子供から大人まで焚火を囲って楽しそうに食べている姿が微笑ましい。
先週は7歳になる息子とふたりで休憩を挟みながら夕方にリドー運河に行ってみた。ギネス世界記録に登録されているこのリンクに街灯がないのが驚きだったが、往復15.6キロを2時間、薄暗い闇のなか、汗をびっしょりかきながら楽しく滑った。カナダならではの体験だ。
天候によってオープン期間が毎年異なるが、大体1月〜3月まで24時間アクセスが可能だ。極寒の冬で知られるオタワの冬もなかなか悪くはない。東に来ることがあれば、ぜひリドー運河に寄ってもらいたい。観光客のためにスケート靴の貸し出しもしている。
(取材 小林 昌子)
The Rideau Canal Skateway(www.rcs.ncc-ccn.ca)
スケートリンクの状態はウェブカメラを含め随時更新されている。