2017年1月19日 第3号

 新しい年明けの二学期が始まり、グラッドストーン日本語学園では、「日本のお正月文化を楽しもう」をスローガンに、5教室を使って各部屋ごとに様々なお正月学習体験が設けられた。各部屋を15分間楽しみ回って行くローテーション式でタスクをこなし、子供たちが充分に楽しめるように適切な指導と工夫がなされていた。

 

4歳児のおもちつき

 

 教室1は、『書初め』。村上陽子学園長の指導のもと、子供たちは学年に応じて、毛筆、硬筆の書初めに挑戦した。墨汁に筆を入れると、少し緊張したようすでお手本を真剣に見つめながら書き始めた子供たち。一枚練習すると、慣れた様子で清書を完成させた。 

 教室2は、『かるたとり』。学年に応じて『易しいかるた』から『ことわざかるた』、『四字熟語かるた』等、いろいろな『かるた』を楽しむ子供たち。「はい」と、威勢よく札を取る元気な声が聞こえてきた。

 教室3は、『福笑い、コマ回し、羽根つき』。『福笑い』では、目隠ししながらでき上がった面白い顔に、大笑いする低学年。手作りの折り紙コマをどれだけ長く回せたか競っている子ども。真剣勝負で羽根つきに取り組む上級生。

 教室4は、『お正月クイズ』。テレビに映った画像を見ながら、お正月について学習し、クイズに答える子供たち。門松、鏡餅、おせち料理、お年玉など日本のお正月らしい言葉が教室にとびかった。

 教室5は、『すごろく遊び』。学年に応じて、カタカナ、漢字、ことわざすごろくが用意され、さいころを振りながらすごろく遊びを楽しむ子供たちの様子が見られた。鐘が鳴るとうれしそうに、次のクラスへ移動する子供たちの姿がとても印象的だった。日本のお正月について学び、実際に体験できた貴重な文化学習の一日となった。

 幼稚園科四歳児クラスでは、毎年恒例となる『おもちつき大会』が行われた。

 「ぺったんぺったん、おもちをつきましょ」と、子どもたちの元気なかけ声に合わせて、杵を力いっぱい持ち上げおもちをつき、自分で食べられる大きさに丸めて、きな粉やお醤油とのりで、おいしいおもちをほおばった。

 「やわらかくておいしいね」顔いっぱいにきな粉を付けて食べる子どもたちの笑顔が、新年を明るく輝かせた。

(記事提供 グラッドストーン日本語学園)

 

かるた取り

 

書初め

 

書初めが展示された廊下

 

福笑い

 

こま回し

 

すごろく

 

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