2017年1月19日 第3号

1月14日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、日系コミュニティ合同新年会が開かれた。20回目の開催となる今回もチケットは完売、約250人が参加する盛大な会となった。グレーター・バンクーバー日系カナダ市民協会(JCCA)、日系文化センター・博物館、日系シニアズ・ヘルスケア&住宅協会が共催、20以上の日系団体が協賛し、在バンクーバー日本国総領事館の後援のもと開催された。

 

彩月会のリードで会場全体が踊りの輪に

 

日系コミュニティの 絆を深める

 新年会はちび太鼓による華々しい和太鼓演奏で幕を開けた。今年も大和奈緒美さんと福島竜さんによる息の合った司会進行で、まず実行委員会のユウジ・マトソンさんが開会の挨拶をした。

 続いて、バーナビーサウス地区のケネディ・スチュワート連邦政府議員、バーナビー・エドモンズ地区のラジ・チョーハン州政府議員、バーナビー市長代理として出席したピエトロ・カレンディーノ市議がそれぞれ挨拶。日本とカナダの友好的な関係に貢献しているともいえる当地の日系コミュニティを称えると共にますますの発展を祈願した。

 そして、岡井朝子在バンクーバー日本国総領事が、日系コミュニティ団体が協力して一堂に会する機会を持つことができることは素晴らしいと述べ、良き新年を願って乾杯の音頭を取った。

 乾杯に供された日本酒は総領事館が提供。他にも、門松はバンクーバー日系ガーデナーズ協会から、各テーブルに飾られたミニ門松はコスモスセミナーから提供された。

 

みんなで作り上げる新年会

 会場で配られたプログラムには、お節料理について英語での説明が掲載されている。そこで紹介されている数の子昆布、かまぼこ、紅白なます、黒豆などがビュッフェテーブルに並び、日本の正月の雰囲気がたっぷり味わえた。ちらし寿司、巻きずし、焼きそば、焼き鳥など、イズミヤが提供するたくさんのおいしい料理の他、デザートには紅白のお餅が入ったお汁粉も用意された。

 今年の全員参加ゲームはビンゴ。一人一人にビンゴカードが配られ、読み上げられる番号に一喜一憂する声が上がった。2回のゲームのうち、見事ビンゴとなった3人がレストラン券などを獲得。ビンゴとなった人と同じテーブルの人たち全員にもプライズがあり、ビンゴの出たテーブルでは大きな歓声が上がっていた。

 日系女性企業家協会が協力して行われた50/50の売上げは2285ドルに上り、5人のラッキーな当選者がそれぞれ220ドルを受け取った。そしてドアプライズとして、ホテル宿泊券が2人に贈られた。

 会の最後は、彩月会による踊り。昨年、日本舞踊と歌謡曲の組み合わせという意外性が好評だった『ダンシングヒーロー』、そして2020年に開催される東京オリンピックを意識しての『東京音頭』に、会場の人たちの多くが参加、会場全体が大きな踊りの輪となって盛り上がった。

 楽しい雰囲気の余韻を残す中、実行委員長であるエリック束川さんが閉会の挨拶をし、たくさんの協力者の尽力による新年会が今年も成功裏に終わったことを感謝した。

(取材 大島 多紀子)

 

実行委員長のエリック束川さん

 

岡井朝子在バンクーバー日本国総領事

 

ラジ・チョーハン州政府議員

 

ピエトロ・カレンディーノ市議

 

ケネディ・スチュワート連邦政府議員

 

ちび太鼓の演奏に聞き入る会場の参加者

 

彩月会のリードで会場全体が踊りの輪に

 

司会を担当した大和奈緒美さん(左)と福島竜さん

 

さまざまな種類のおいしい食事

 

年季の入ったビンゴカード

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。