2017年1月12日 第2号

バンクーバーとその近郊に住む日本人の退職者を中心とする桜楓会が、1月9日、バンクーバー・ダウンタウンの亀井ロイヤルで年次総会及び新年会を開催した。約100人が参加しておいしい食事を楽しみ、話に花が咲く和やかな会となった。

 

(右から)乾杯の音頭を取る岡井朝子総領事、夫君の岡井知明氏、会員からの信頼も厚い久保克己桜楓会会長、司会進行を務めた大西眞雄さん

 

◆今年も活発な交流を

 年次総会では2016年度の会計報告や行事報告、2017年度の行事予定や役員の紹介が行われた。役員の交代が多少あったものの、ほとんどの役員が今年度も継続する。会長を続投する久保克己さんは、バンクーバー近郊のシニアが安全で快適に、楽しく有意義に暮らすことを目指すのが、桜楓会の目的であると説明。年間の活動を平均すると毎月1回は何かしらの行事が行われているとのことで、今年もその目的からぶれることなく活動を続けていきたいと抱負を語った。現在の会員数は約200人と徐々にメンバーを増やしている同会は、引き続き楽しい企画を通して会員の充実したシニアライフをバックアップしてくれそうだ。

◆親しい仲間と新年を祝う

 新年会は桜楓会副会長の大西眞雄さんが司会進行を務め、まず始めに久保会長が挨拶した。桜楓会の目的の1つである「安全に暮らす」という点をとりわけ重視していきたいとし、他の日系コミュニティ団体と連携し、在バンクーバー日本国総領事館とも情報交換をしながら同会会員の安全面に留意していきたいと述べた。続いて挨拶に立った岡井朝子在バンクーバー日本国総領事も、医療や福祉の情報を充実させていくのと同時に、安全対策も非常に重視していると述べた。そのためにも親しみやすい総領事館を目指し、情報発信に力を入れていきたいと語った。今年の干支は酉年、「とりこむ」ということで商売には縁起のいい年といわれる。「みなさまにおかれましては、ぜひ良い運気を取り込んで良い一年となりますように」と祈願した。その後、新規加入した会員の紹介に続いて、岡井総領事が乾杯の音頭を取った。

 参加者はお雑煮やお節料理を日本酒と共に楽しみ、各テーブルで会話に興じる様子がうかがわれた。また、渡邊宣之さんによるカラオケで会場はまさに日本の新年会の盛り上がりとなった。渡邊さんは以前、大工として活躍していたが、現在はリタイアして趣味の歌に力を入れているという。全日本カラオケ大会で優勝経験もあり、今春日本でCDデビュー予定という実力派だ。そして、ドアプライズの抽選ではホテル宿泊券やギフト券などたくさんの景品が用意され、当たった人の番号が呼び出されると、あちこちのテーブルから歓声が上がっていた。これらの景品は桜楓会に協力する企業や個人から寄付されたものだ。さらに帰り際には全員にお土産も渡された。年間を通じて会員同士の交流を図る活動を活発に行っている桜楓会の、新たな1年のスタートにふさわしい和気あいあいとした会となった。

(取材 大島 多紀子)

 

挨拶をする岡井朝子在バンクーバー日本国総領事

 

素晴らしい歌声を披露して会場を盛り上げた渡邊宣之さん

 

食事と歓談のひと時

 

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