木造造船所と漁港の歴史博物館

和歌山県出身の村上音吉、あさよ夫妻が10人の子供とともに暮らした家が当時の姿のまま、生活用品などもいっしょに保存、展示されている。音吉は腕のいい船大工で知られ、彼の大工道具や作業場も見ることができる。
この一帯は、古くから木造造船所があり、その内部や製造工程など木造船作りのすべてが公開されている。同時に漁港として賑わった往時の写真や漁具、漁師の人々の家などの歴史展示もあちこちにあり、興味深い。

 

 

ダンスあり、ミュージックあり、アートあり

ここを漁港として開拓した先住民の人、ヨーロッパ、先住民、日本、韓国、中国などの人々の生活文化を色濃く残したダンス、ライブミュージックなどが会場のあちこちで催され、フェスティバルムードを盛り上げていた。また、木造造船所らしく模型のミニチュア・シップの展示やアンティークな木造船が数多く係留されていて、この期間だけは船室やデッキに入って見学も自由。フレイザー河に浮かぶその景色を多くのアーティストたちがスケッチしていた。

 

(取材 笹川 守)

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