2016年12月15日 第51号
12月5日、バンクーバー市のロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブで、日加商工会議所のクリスマスパーティーが開催された。ハープの奏でる音色と、透き通ったソプラノの甘い歌声がロマンティックに会場を包むなかでパーティーが始まった。参加者56名。特別ゲストの岡井朝子在バンクーバー日本国総領事は、「会場の内も外も素敵なパーティーにお招きいただいてありがとうございます。日加商工会議所は、日系の企業だけではなく、カナダの企業との相互コミュ二ケーションを密にする役割りをになう団体として、欠かせない存在となっています。これは、小松和子会長の素晴らしいリーダーシップがあってのこと。日本とカナダの経済界の架け橋として、ますますの発展を願い、そして、メリー・クリスマス!」と乾杯のあいさつを述べた。
華やぎのパーティー会場
アットホームなミニ・コンサート
会場の窓から見えるダウンタウンの無数の明かりは、冷えた空気に煌めいていた。そんな絶景をバックにメリンダ・ハートさんが奏でるハープの音色。エヴァリン・デ・ラ・ヘイさんの透き通ったソプラノの甘い歌声にうっとり。そして、エヴァリンさんのお母さんのマリー・ジャクソンさんのピアノに合わせ、お孫さんのクララ・グリエスデールちゃんのバイオリン演奏で一気にアットホームなムードに包まれた。最後は、妹尾翠さん、アダムス弘美さんのソプラノも加わリ、『O Holy Night』で、さらにクリスマスムードが盛り上ったミニ・コンサートであった。
このコンサートを企画したのが、日加商工会議所の副会長のアダムス弘美さん。弘美さんとマリー・ジャクソンさん(ピアノ)がビクトリア音楽院で同級生だったのが縁で実現したファミリーユニット。すでに、来年のクリスマスパーティーへも出演依頼を予約したそうだ。
絶品の料理に舌つづみ 人脈作りにまたとない機会
ビュッフェスタイルのディナーは、いずれの料理も食通をもうならせる絶品揃い。お代わりに何度も通う姿も多かった。また、歓談や、名刺交換などの姿が多いのも目立っていた。
バンクーバーの主要な日系企業が加盟する日加商工会議所は、ビジネスを通して日本とカナダの友好関係を深めるために、2004年に創立。カナダ政府が正式に承認しているNPO法人。さまざまなボランティア活動や、講演会の開催などでのビジネス勉強会、情報交換を行っている。また、『ユース部』を設け、留学やワーキングホリデーでバンクーバーに在住している滞在1年未満の人を準会員として募集している。日本を離れて心細い時もある…そんなとき、こころ強い先輩の企業人へ、心置きなく相談ができるし、ボランティア活動のなかで、学校や職場以外での出会いを通じ人的ネットワークづくりにひと役買っている。
(取材 笹川 守)
岡井朝子在バンクーバー日本国総領事
ファミリーユニット。(左から)アダムス弘美さん、マリー・ジャクソンさん、エヴァリン・デ・ラ・ヘイさん、クララ・グリエスデールちゃん、メリンダ・ハートさん
おばあさんのピアノに合わせバイオリン演奏をするクララ・グリエスデールちゃん(5歳)。オペラ『マダム・バタフライ』の子供役で出演するなど、将来を嘱望される
イルミネーションに煌めくロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブ