2016年11月3日 第45号

ことしで15回目となる隣組の酒テイスティングイベントが、10月29日、バンクーバー市のコースト・コール・ハーバー・ホテルで開かれた。今回は、日本酒だけでなくビールやワインなども提供。ジャズコンサートやロール寿司コンテストなど、見どころ満載のイベントとなった。

 

岡井朝子総領事(右から2人目)はじめとするロール寿司コンテストの審査員。右から浜野ハイディさん、 1人おいて、デラル・モリヤマさん、佐野亨さん(Photo by Miyuki Nakamura)

 

人気のイベント ことしも盛況

 ハロウィンも間近とあって、会場内ではさまざまなコスチュームをつけた人たちが目についた。今までのテイスティングイベントでは日本酒だけだったが、ことしはワイン、ビール、ウィスキーも含め、12の会社と団体が提供。隣組副理事長で、このイベントの共同実行委員長の浜野ハイディさんは「日系コミュニティなどとつながりがあるベンダーさんにご協力いただいて、昨年とは違った形にしました。提供するお酒の種類がたくさんあってバラエティに富んだものになりました」と話す。今回300枚以上のチケットが売れ、反響は上々だった。ことしは今まで以上に若い人たちが参加しており、このイベントが広い世代へ浸透しつつあることがうかがわれる。チケットの売上金は経費などを除いて、隣組で提供する各種サービスやプログラム、運営費にあてられるという。

 オープニングで岡井朝子在バンクーバー日本国総領事が挨拶をし、乾杯の音頭を取った。岡井総領事はスピーチの中で、隣組の活動を称え、その活動をサポートするため、在バンクーバー日本国総領事館からも今回のイベントに日本酒を提供したことにふれた。

 

会場は陽気な 楽しいムードに

 今回は、CBCラジオで番組ホストを務めるジャズシンガーのティム・タマシロさんが、3ピースジャズバンドをバックに2ステージ登場し、会場を盛り上げた。また、ジョージ・マイケル(のものまねをするビルさん)が飛び入り参加で往年のヒット曲を披露。楽しいサプライズ演出も会場を沸かせた。福島竜さんの軽快な司会のもと、バンクーバー水族館のプログラムであるオーシャンワイズの協力による、ロール寿司のコンテストがおこなわれた。4つの参加団体が用意したロール寿司を審査員が食べ比べ、会場の参加者にもふるまわれた。岡井総領事が『Spirit Roll賞』に隣組、バンクーバー水族館理事長のデラル・モリヤマさんが『Passion Roll賞』にMikuレストラン、カナダ三井物産バンクーバー支店長の佐野亨さんが『Crazy Good Roll賞』にRyuu Japanese Kitchen、浜野ハイディさんが『Innovative Roll賞』に酒楽を、それぞれ選んだ。

 ことしのイベントについて隣組のデベロップメント担当局長のジョシュ・カワードさんは、「ハロウィンが近いので参加者が集まるだろうかという不安もありましたが、たくさんの人が来てくれて良かったです。みなさんが、より長く会場に残ってくれるようにと、エンターテイメントも充実させました」と語った。さまざまな種類のお酒と、おいしい寿司やフィンガーフードをつまんで歓談する参加者の姿が見られ、大成功のうちに幕を閉じた。

(取材 大島 多紀子)

 

乾杯の音頭を取る、岡井朝子在バンクーバー日本国総領事(Photo by Miyuki Nakamura)

 

バーナーを使用して炙り寿司を製作中(Photo by Miyuki Nakamura)

 

ロール寿司コンテストでの審査員テーブル(Photo by Miyuki Nakamura)

 

ジャズシンガーのティム・タマシロさんによるライブ(Photo by Miyuki Nakamura)

 

ジョージ・マイケルのそっくりさんのビルさん(左)と、カナダ三井物産バンクーバー支店長佐野亨さん(Photo by Miyuki Nakamura)

 

在バンクーバー日本国総領事館から提供された日本酒が並んだテーブル

 

隣組のみなさんが提供するおいしいお寿司や焼き豚などはことしも好評

 

レストラン4店が提供したフィンガーフードはどれも大人気

 

ハロウィンの仮装をしてきていた人もたくさん

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。