2016年7月28日 第31号

爽やかな青空が広がった7月の午後、前日まで熱戦を繰り広げたソフトボール女子日本代表が晴れやかな笑顔で勢揃いした。 岡井朝子在バンクーバー日本国総領事の主催による日本代表激励会が7月25日、総領事公邸で行われた。

7月15日から24日までサレー市ソフトボールシティで開催された第15回ソフトボール女子世界選手権大会。日本代表は決勝でアメリカに敗れ準優勝。2020年東京オリンピックでの雪辱を誓った大会になった。そしてその選手たちを、声を嗄らして応援した応援団も駆け付け、次の大会に向け激励。また会える日の活躍を期待した。

 

出席者全員で記念撮影。「エイ、エイ、オウ」の掛け声で次回の雪辱を誓った(写真 斉藤 光一)

 

 岡井総領事は、3連覇がかかった今回の世界選手権、2018年千葉での世界選手権、2020年東京五輪と続くソフトボール女子日本代表がバンクーバーで戦うことに「応援しないわけにはいかないでしょう」と笑顔を見せた。今回はソフトボールシティに足を運び、4試合を観戦。日の丸シールを頬に貼り、赤の法被に鉢巻姿で応援した。そして「女子パワーはすごい!」と感心しきり。10日間頑張った応援団にも感謝。来年からも大会があると聞いている。「サポーターがつながったので、引き続き応援したいと思います」と応援団の拍手を受けた。

 応援団を結成した日系女性起業家協会(JWBA)会長黒住由紀氏は、「ユニフォームを脱ぐとこんなにかわいらしいとは思っていなかった、素敵です」とあいさつ。総領事に声を掛けられ即席で応援団を結成。「この10日間、楽しく応援させていただきました」と乾杯し、選手や出席者は楽しい歓談のひと時を過ごした。

 この日は、総領事館が企画した、応援写真に熱いメッセージを添えた一般公募から選ばれた7人を含む約50人が選手たちを激励。選手の入退場にはバンクーバー沖縄太鼓が花を添えた。

来年、再来年、そして2020年へ

 日本ソフトボール協会団長の矢端信介氏は「感激しております」と応援に感謝した。結果は期待に添えられなかったけれども、「皆さんと一緒に戦えたというのは思い出深く残っています」と。そして目標はやっぱり2020年東京五輪。今年8月3日には国際オリンピック委員会(IOC)総会で採決が行われる。この負けは4年後へのスタート、この地で2020年への第一歩を踏み出したと思っていると語った。

 福田五志監督は「素晴らしい選手とスタッフを揃えて3連覇できなかったのは、ほんとに悔しいですけど」と振り返り、2020年に向けてこれからスタートだと思い、「来年から期待してもらえればと思います」と次回の活躍を誓った。「激励と熱い応援をありがとうございました」とこの地での試合はホームゲームだと思っていると感謝した。

「すごい応援聞こえてました」

 レフトスタンドに陣取る応援団の前でレフトを守っていた河野美里外野手(#9)。「声援すごい聞こえてました。嬉しかったです」と笑った。レフトから大きな声を出して仲間を励ますのが河野選手の持ち味。それを越える応援団の声援に、「みんなずっと元気で。回が増すごとに(声量が)大きくなっていて。すごくありがたかったです」と喜んだ。

 今回エースとして連投をこなした藤田倭投手(#16)。選手自己紹介では「本当にたくさんの応援ありがとうございました」と感謝した。「結果優勝できなかったというのがすごい心残りで」と振り返ったが「でも上野さんがいない中で、こういう大会に出て中心として投げることができて、本当にいい経験ができたなって思っています」と前を向いた。

 サレー市ソフトボールシティでは毎年、女子国際大会カナディアン・カップが開催されている。おそらく来年も開催される。そしてその先の世界選手権、オリンピックへと続く。矢端団長は「来年もカナディアン・カップがあると思います。同じメンバーで来られるように頑張りたいと思います」と、来年この地でまた応援団と一緒に戦えることを期待した。

日の丸マン?!も活躍

 大会期間中、日の丸をまとい、国旗を掲げ、ピンクのハットに下駄姿の日の丸マンが注目を集めた。実はもう10年以上もソフトボールシティで日本代表を応援している佐野徹さん。この日の激励会にも参加し、「今年はいつになく、すごくたくさん集まってくれて嬉しかった」と盛況だった応援を喜んだ。相手応援スタンドでも日の丸を振る。みんなが応援しやすいように。来年もここで大会は開催される。おそらく、さらにパワーアップした日の丸マンの姿が見られるに違いない。

 公募から選ばれたマエデ淳子さんは今年で2回目の応援。「負けた試合を見た後、どういうふうに復活してくるのか見るのが楽しみ」。人生も同じ。勝ち負けはあっても「自分たち自身は負けない。それが大切かなって感じたんで」。来年は復活する日本代表を見守りたい。

 この10日間、たくさんの声援と感謝と期待がソフトボールシティにあふれていた。

(取材 三島 直美)

 

「引き続き、ソフトボール女子日本代表を応援したい」と笑顔を見せる岡井総領事

 

「ちょっとうるさかったかもしれなかったですけど」と女性パワー炸裂の応援について話すJWBA黒住会長

 

選手と一緒に記念撮影。前列、河野外野手(右端)、坂元主将(右から3番目)、佐藤捕手(左から3番目)、又吉内野手(左から2番目)。後列、渥美内野手(左端)

 

選手自己紹介で最も参加者の反応が大きく笑顔を見せる藤田投手(右端)。連戦連投、打者もこなす二刀流で大車輪の活躍だった

 

チームを代表して福田監督(左)からサイン色紙とボールをもらって喜ぶ岡井総領事

 

10日間、神出鬼没の日の丸マン

 

沖縄太鼓のメンバーと共に三三七拍子で選手を激励(写真 斉藤 光一)

 

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