先月14日に熊本県と大分県で相次いで発生している地震災害において、日本警察消防スポーツ連盟事務局は、発生後ただちに熊本支部他近隣の九州各支部に、情報収集及び情報の共有を指示、翌日より活動を開始しております。

 

 

 この度カナダ支部も事務局からの要請を受け準備を進め、発生から2週間後の先日現地入りいたしました。発生当時、初動活動として人命救出を主とし各支部が行動、その後行方不明者検索に任務を切り替え、作業の合間を縫い行政及び地域コミュニティーにて情報収集及びボランティアセンター立ち上げ等の手伝いをしてまいりました。

 現在は被災住民からの強い要請により「私的財産保護活動」とし倒壊危険家屋と判断された場所から、持主立会いのもと持主に代わり立ち入り、私的財産を保護し直接渡してきており、また、新潟・阪神・東北震災支援活動の際に知合い、また姉妹団体でもある当連盟特別顧問有森裕子が代表を務める国際NPO団体HOG(ハート・オブ・ゴールド)をはじめとする他団体とも共に情報共有し協力し合い現在行動しております。

 カナダ支部も熊本入り後すぐに本隊と合流し、バンクーバー日系ガーデナーズ協会より活動支援として託されたチェーンソーをはじめとする活動資機材や被災者物資を使用し活動、避難所へ直接配達しており、また作業の合間を縫い避難所や被災された方々をまわり、その場所場所、日によって常に変わり続けるニーズ(必要物資)を直接聞き、またカナダ日系の方々の思いを伝え回っております。先日は「こどもの日」に作業の合間を見て避難所の子供達に昔ながらのおもちゃ等を配らせていただき、「子供の笑顔の力」を改めて実感いたしました。

 今後も当連盟は公務の合間をぬい、非番・公休日で体休めることなく被災地に足を運び、被災地の方々の役に立てる我々連盟でしかできない活動や連盟の仲間達との協働活動を続けて行きます。私達の活動に対して色々な意見を唱える方々もおりますが、被災地の方々との新しい出会い、上記でもあるようにこういった状況下での子供達の笑顔など私達をそこに向かわせ、掻き立てる要素は沢山あり、カナダ支部メンバーは退職し現役ではないですが、職業がら当時培った、最悪の状況下で人が犠牲となり、或いは逝ってしまう瞬間に立ち会い続けてきたなか、「私達にしかできないこと」やはり根底にある意味「人を救う:助け人」という哲学の延線上に、連盟メンバー全員が災害救助のプロ集団としての価値を見出そうとしているのだと思います。

 今後もここバンクーバー日系社会と共に、この度の震災で被災された方々を見守り続けていければと思います。

(記事提供  日本警察消防スポーツ連盟カナダ支部)

 

 

 

 

 

 

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。