4月30日、5月1日の2日間にわたり、バンクーバー生け花協会(VIA)主催『春の生け花展』がバーナビーのアラン・エモット・センターで開かれた。 開会式には着任早々の岡井朝子在バンクーバー日本国総領事及び夫の知明氏が出席し、約50点の作品を鑑賞後、会員らと歓談した。

 

開会式でリボンカットをしたVIA創始者と岡井朝子総領事。(左から)ロレーン・ウエストさん、角澪潮さん、岡井朝子総領事、ボイコット清子さん

 

VIA設立51年

 日系文化センター・博物館並びのアラン・エモット・センター。一般公開を前にVIA会長の山本久仁子さんに紹介された岡井朝子総領事は「火曜日に着いたばかりですので、この式典が初めて出席する正式行事となり、大変光栄に思っています」と挨拶し、長い間生け花を紹介し普及に務めてきた会員に感謝の言葉を述べた。

 続いてVIA創始者のロレーン・ウエストさん、角澪潮さん、ボイコット清子さんとともにリボンカットをした。

 今年で51年めを迎えたVIAの会員数は約70人。山本さんは「会員が加齢化していますので、ぜひ若い人たちにもお花を習ってもらいたいです」と話す。

 

生け花への興味

 ゆっくりと展示を見て回ったレジーナ・リーさんは「前から習いたいと思っていました。料理の勉強をしているので、色合いやディスプレーがとても参考になりました」と話す。

 園芸店ウィング・ウォングの経営者は、楓、カキツバタ、シャクヤクなど、庭にある素材を使って上手に生けていることに感心したという。

 1日2回行われたデモンストレーションには毎回100人以上が見学したほか、書道家の姫洲(きしゅう)さんによる書の紹介も好評で、展示会は両日ともにたくさんの人でにぎわった。

(取材 ルイーズ 阿久沢)

 

池坊、華道すみ、山月、草月、小原流から約50点の作品が展示された

 

陶芸家のロバート・シオザキ氏の器を使って生けられた作品

 

好評だったデモンストレーション

 

鮮やかな色で、フロアーサイズのディスプレーも

 

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