ポートムーディー・セカンダリー・スクールでIB(International Baccalaureate国際バカロレア)プログラムを受けている太田花さん。IBプログラムを修了したというディプロマがあると、世界各国の多くの大学で入学資格や受験資格として認められる。そして、このプログラムを取るためには試験を受ける必要がある。花さんは学校での勉強に熱心に取り組むほか、アーチェリーにも打ち込んでいる。

 

レッスンを受けているロイヤル・シティー・アーチェリーの上には、アーチェリー用品の店「ブアマンアーチェリー」がある。中には、さまざまなアーチェリーの道具などを展示しているコーナーも

 

現地校も日本語学校の勉強も好き

 ―IBプログラムを取ろうと思ったのはなぜですか?
「IBに入っていると、いい大学に進める可能性が増えるかな、と思ったからです」

 ―現地校では9年生ですが、グラッドストーン日本語学園では何年生ですか?
「中学科3年生です」

 ―日本語学校にはいつから通ってますか?
「3歳からです。もう12年くらい通っています」

 ―日本語学校は楽しいですか?大変なこととかありますか?
「勉強できるのが楽しいです。漢字の音読みは苦手です。漢字を書くのは大丈夫なんですが。漢字を練習して書けるようになると、友達にも「いいねー」とほめられたり、自分でも嬉しいですね。漢字検定も受けてます」

 ―ほかに日本語にふれる機会は?
「テレビでドラマやバラエティとか、たまに見ますが、日本語の本を読むというのはあまりしません」

 ―日本に行くのは好きですか?
「大好きです。いつも夏休みに1カ月くらい行きます。大阪とか京都とか旅行したりして楽しいです。(気候も)暑いのが好きなので夏の暑さも問題ないです」

 ―現地校の勉強と日本語の勉強の両立は大変じゃないですか?
「大丈夫です。学校の授業では算数が大好きです。学校も友達がたくさんいて楽しいです」

 ―日本の大学に行きたいと思いますか?
「はい、思ってます。日本人って賢いと思うんです。私も頭がよくなりたいので、日本の大学に行きたいです」

 

アーチェリーはずっと続けたい

 ―アーチェリーはいつから始めましたか?きっかけは?
「2年くらい前からです。映画『ハンガーゲーム』を見て(主人公が弓矢を使っているのが)格好いいなって思って」

 ―アーチェリーの難しいところってどこでしょう? また得点方法は?
「ターゲットにあてるためにどこを見定めるかが難しいです。そういうことを考えながらやらないといけないので。的の真ん中は10点で、外側にいくにつれて9点、8点…となっていきます。1ラウンドで3回打てて、その合計点が20点以上だとかなりいいですね。10ラウンドやって全部真ん中にあてれば300点です。でもこれはとても難しい!」

 ―BCウィンターゲームに出場したそうですね。
「今年の2月にペンティクトンでありました。ウィンターゲームは2年に1回開かれて、BC州に住む人たちが参加する大会です。今年初めて出場しました。(出場するためには)トライアルとミニ大会みたいなものがあって、そこでいい点数を取らなくてはいけません。アーチェリーのアソシエーションの人たちが、大会に出られる人を選ぶんです」

―何人くらい出場したんでしょう。
「うーん?(ここでお母様の朋美さんが『50〜60人くらいだと思いますよ』と助け舟)。14歳から16歳という枠で、私は15歳ですが、一番年齢が下でした」

―そしてメダルをもらったんですよね。
「総合で2位で、そのあとの上位4人での総当たり戦で3位なので、銀メダルと銅メダルと両方もらいました」

―またウィンターゲームに出るんですか?
「1回出ると終わりで次は出られないので…。2週間前にJOP(Junior Olympic Program)の大会に出て2位になりました」

―将来はオリンピック、目指しますか?
「うーん、わかりません(笑)でも、アーチェリーはこれからも続けていきたいです」

(取材 大島 多紀子)

 

BCウィンターゲームで授与された銀メダルと銅メダルをかけて(写真提供 太田花さん)

System.String[]

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。