カナダラインのブリッジポート駅から徒歩数分。ヤマト運輸バンクーバー支店にお邪魔して支店長の高生素也(たかはえ・もとや)さんから話を聞いた。

おなじみクロネコヤマトの宅急便
バンクーバー支店の2大業務は宅急便と引越し。個人利用の宅急便での人気商品は「日本へ送るサービスで昨年から開始した『つめ放題パック』ですね」と高生さん。同社で用意した箱に25キロまでならいくら詰め込んでも一律料金で、郵便の送料と比べると格段に安い。貨物はオンラインで追跡でき、送り先に届ける時間は、午前、午後の指定だけでなく、午後は2時間おきの時間帯指定も可能だ。「受け取る方にとって都合のいい方法を重視しています。それには速く、安く、的確に、そして気持ちよくが大切だと思っています」。送料を支払うのは送り主。そのため送り主に焦点を当ててビジネスを行うのが普通だが同社は違う。受け取った人からのフィードバックがポジティブなものであれば、送り主の満足につながる。それがサービスの真髄と考えているのだ。
「これからの季節は松茸ですね」。火曜の出荷分は日本の土曜日に到着。秋の風味がその週のうちに届けられる。サーモンやメープルシロップなどの贈り物にも多くの利用があるという。

通販に生かされるヤマトの強み
「宅急便の法人利用で言うと、インターネットを使った通販への利用が伸びています」。アメリカから中古のスーツやレコードなどを日本へ。そんなニッチなビジネスの伸びが同社で手掛ける貨物量の増加から見えるという。そこでバンクーバー地域の起業家たちの支援もできればと、高生さんは最近企友会に加入した。「バンクーバー支店の窓口を使っていただければ、日本の各家庭までのルートがあるということ。マーケットがそこにあるわけです」。しかし日本の顧客には、海外からの通販は信用面で不安があり、クレジットカードの使用を控えたい思いも強い。「弊社ではお届け時にお客様から現金で代金回収ができますので、この問題を解決できます」。この代金引き取りサービスの利用データを見ていて、意外なことがわかったという。「ローティーンの利用が多かったんです。クレジットカードを持っていない人が商品を買っているんですね」。

引越し ー 世界中に張り巡らされたヤマトのネットワークで細やかなケアを実現
同社の引越しの取り扱いは日本行き限定かと思いきや、バンクーバーとバーナビー間などの地域間、カナダ国内に加えて、日本はもちろん世界中への引越しに対応している。
「海外引越しは転出先からの輸出であり、転入国から見ると輸入です。この輸入の部分がくせものなんですね」。引越し荷物は原則免税だが、単一商品の商業輸出と違い、種々さまざまな物が含まれるために、免税とするための申告書類が多数必要となる。それに加えて、例えばシンガポールではDVDやビデオテープの輸入規制が厳しいなど、国によって輸入できる品目、規制が異なる。そんな煩雑な海外引越しだが、世界各国に支店・代理店を持つ同社は、各国事情にも精通しており、そのため事前に細やかなアドバイスを受けられる。「早めにご相談いただくことで、お客様の方で荷物の取捨選択が可能となります」。それは引越し費用を抑えることにもつながることだ。
「私たちは単なる輸送業者であってはいけないと思っています」という同社では、顧客とミーティングを重ねて、ニーズにあったサービスを提供している。そして日本人ならではの気配り、快適なサービス重視の同社の存在意義は、海外だからこそいっそう大きいと感じるのは記者だけではないだろう。

 

(取材 平野香利)

 

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