冬は1年の中で、最も事故や車のトラブルが多発する季節です。 この季節に確認しておきたい車のメンテナンスを4回にわたってご紹介します。
第3回 クーラントって??
クーラントとは何でしょう?正式名称はロングライフクーラント。略してLLCです。簡単に言えば冷却水です。エンジンを冷やすためにあります。
どのように冷やすのかと言うと…冷却水をエンジン内部に通すことで発生した熱を吸収します。吸収した熱はラジエーターと呼ばれるところで冷やされ再びエンジンに戻されるのです。
では冷却水が不足するとどうなるのでしょうか?エンジン内部では燃料が燃えています。冷却せずにいるとエンジンの温度はどんどん上昇してオーバーヒートをおこします。オーバーヒートはエンジンにとって致命的です。最悪の場合エンジンが壊れてしまうかもしれません。そうならないようにエンジンを冷やすのが『クーラント』の役割です。
次に水とは何が違うのでしょうか?まずは0度では凍りません。不凍液とも言うのですが、だいたい-20度位までは凍結しません。(濃度によります)寒冷地仕様ですと、もっと下の温度まで凍結しません。
もし凍ってしまうと膨張してエンジンを壊してしまうこともあるからです。ですので、クーラント液の濃度が低い方や真水を入れられている方はご注意ください。又ウィスラーなどの寒冷地へ行かれる方は濃度をあげることをおすすめします。 不安のある方はメカニックショップへ行くと濃度を測ってくれますよ!
もう一つの重要な役割が防腐作用です。エンジンやパイプなどが錆びて穴があくのを防いでくれます。穴があいてしまう→クーラント液が漏れる→オーバーヒート。ということになります。
最後にクーラントは冬場の暖房の熱源としても使われていますので、暖房の効きが悪いなーと感じる方は一度クーラントの量をCHECKしてみてください。
交換時期の目安は3年位です。交換時期を過ぎると… ①凍りやすくなる、②冷却能力が落ちる、③サビが発生しやすくなる。そうならないためにも、早めの交換で安心、安全な冬のドライブをお楽しみください!!
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上田 真吾