公邸料理人、工藤英良(えいりょう)さんが腕を振るった料理の数々。

1月28日、在バンクーバー日本国総領事館主催の新年会が日本国総領事公邸で開かれ、日系経済団体と日系コミュニティー団体の代表者約75名が出席した。

 

経済面で幸先の良いスタート
冒頭で伊藤秀樹総領事は、昨年、オリンピック・パラリンピックで日系コミュニティーが一丸となってチーム・ジャパンを応援できたこと、ハーパー首相と菅総理がG8サミットとAPEX(アジア太平洋経済協力)会議で相互に訪問し合い、BC州からもキャンベル首相はじめ閣僚らが日本を訪問したことなど、日加間の交流について述べた。
 今年は年明け早々、日本カナダ友好議員連盟の年次総会がバンクーバーとウィスラーで開かれ、両国の国会議員らが、日加間の政治・経済関係の課題について議論を行ったと報告した。
 経済関係については、BC州から日本への輸出が昨年11月の時点で前年の35億ドルを越えた38億ドルを記録しており、カナダの鉱物資源への日本企業の投資ほか、今年新たに鉛・亜鉛の共同探鉱事業が発表されるなど、幸先の良いスタートを切ったと思うと述べ、乾杯の音頭を取った。

美しい料理の数々
ダイニング・テーブルに並べられたのは、金粉のかかった黒豆の艶煮、鯛の姿焼き、新鮮な魚の幸をふんだんに散りばめたちらし寿司など。後半にはお雑煮、ぜんざいなど椀物も加わった。豪華な料理の品々を前に、弊紙1月6日号で紹介された公邸料理人、工藤英良(えいりょう)さんの記事が話題に上った。
領事夫人らによるきめ細やかな配慮や出席者との歓談など、出席者同士だけでなく、総領事館と日系コミュニティーとが一層親睦を深めた新年会であった。
(取材 ルイーズ阿久沢)

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