ピアノとバイオリンの演奏に合わせて『てっぱんダンス』。“おかめひょっとこ”も登場!

過去最高の200人が出席

多くのボランティアが参加して準備された会場内では、開会前のひととき、あちらこちらで新年の挨拶が交わされていた。福島竜・大和奈緒美両司会者に紹介された新年会実行委員長のエリック束川氏は冒頭で「約100人が集まって始まったこの新年会も年々出席者が増え、今年は昨年の約170人を上まわる約200人の出席となりました」と報告し、開会の辞を述べた。続いて実行委員ゲリー・マトソン氏、バーナビー・ニューウエストミンスター地区代表議会議員ピーター・ジュリアン氏、バーナビー・エドモンズ地区代表州議会委員ラジ・チョーハン氏、バーナビー市長デレック・コリガン氏がそれぞれ挨拶を述べた。
 在バンクーバー日本国総領事伊藤秀樹氏が、昨年の管総理大臣の来加、ハーパー首相の訪日などを例にあげたあと「今日の日本とカナダの友好関係はみなさまの努力の結果です。今年も健康で飛躍ある年となりますように!」と乾杯の音頭を取った。
 ビュッフェのテーブルには煮しめ、伊達巻、昆布巻き、紅白かまぼこ、黒豆、なます、子持ち昆布などのお節料理が並び、出席者は懐かしい味に舌鼓を打ちながら歓談した。

 

パシフィック・ノース・トリオ

食事の後にはアレクサンダー恵子氏(ピアノ)、長井明氏(バイオリン)、長井せり氏(バイオリン)の3人により構成された『パシフィック・ノース・トリオ』が登場し、長井明氏がカナダと日本の各地での演奏活動の話などを織り込みながら、曲紹介を行った。
 日本の四季の歌のメドレーでは懐かしい曲が美しくアレンジされ、ピアノとバイオリン2本の音色がなめらかに場内に響き渡った。続くマイケル・コンウェイ・ベーカー氏の作品『コラージュ』『冬景色』『天使への祈り』ではそれぞれの旋律が折り重なり、甘く哀しいドラマに心を捉えられたかのように、涙ぐむ人もいたほど。プロの演奏家の力量を見せつけられた素晴らしい演奏であった。

 

てっぱんダンスで盛り上がり

「アンコール!」の声とともに始まったのは、NHK連続テレビ小説『てっぱん』のテーマソング『ひまわり』。有志が前に出て、ピアノとバイオリンによる軽快なテンポの曲に合わせて『てっぱんダンス』を踊った。最後には伊藤総領事や林光夫氏も踊りに加わり、まわりの人たちの振り付けを見ながら体を動かし、場内を一気に盛り上げた。
 日系女性起業家協会による50・50ドローでは過去最高の1635ドルを売り上げ、817.50ドルがナショナル日系博物館ヘリテージセンターに運営資金として寄付された。残りの金額は5等分され当選者に163.50ドルずつ賞金として手渡されたが、ひとりで2度当選するというラッキーな人もいた。
 最後に合同新年会副実行委員長、林光夫氏が実行委員とボランティアに感謝の言葉を述べ、新年の幕開けイベントは楽しい余韻とともに大盛況に終わった。

(取材 ルイーズ阿久沢)

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