日系ビジネスアワード大賞は三河慎修さん
恒例のパーティーが12月13日、シェラトン・バンクーバー・ウォールセンターで開催された。在バンクーバー日本国総領事館岡田誠司総領事夫妻をはじめ多くの来賓を迎え、出席者は総勢92人。日系ビジネスアワード授賞式、クリスマスディナー、エンターテイメント、ドアプライズ抽選会、50/50クジなど、名誉ある受賞者へのお祝いムードとクリスマスの華やぎがいっぱいのパーティーであった。
*日系ビジネスアワードは、バンクーバー地区で日系ビジネス関係者に励みと模範となるべき人を紹介。このアワードをきっかけに日系ビジネス全体のより一層の発展を願う目的で2003年から毎年発表してきた。審査委員会は、企友会現会長、企友会現理事2名、過去の会長経験者2名の5名で構成。さらにメディアからバンクーバー新報社の津田佐江子社主がアドバイザーで加わり、公平な観点から審査している。
●BC州ビジネスシーンで本年度および過去において、もっとも活躍した方へ
日系ビジネスアワード大賞
Canadoo Enterprises社代表 三河慎修さん
(中央)企友会日系アワード大賞者の三河慎修さん(両端)昨年度受賞者のCHEENAのリトンさん夫妻
三河さんは、1987年から1995年、Shonan Corporationカナダ支店の代表として、木材・建材の日本輸出に従事。1995年、Canadoo Enterprisees Incを起業。木材、建材、パッケージ住宅の日本への輸出やバンクーバー周辺での建築業を請け負っている。2001年、Ethno Business Council of BCのNew Canadian Entreprenenurs Export Awardを受賞。2003年から2005年日加商工会理事。2013年設立の建築関連のプロ集団、建友会の初代会長を歴任。これまでの活躍と成功、そして、コミュニティへの貢献に対し、審査委員会全員一致で授賞が決定した。
●新たにビジネスを立ち上げ、創意工夫、企画などを含め、今年特に目覚しい活躍をした企友会会員のなかから選出
新人賞
ファイナンシャル・セキュリティ・アドバイザー澤田泰代さん
(左)企友会新人賞の澤田泰代さん(右)新人賞を授与する企友会会長・ 松原昌輝さん
澤田さんは、古都金沢生まれ。地元の野村證券に勤務後、2000年よりバンクーバー在住。サイモンフレイザー大学を卒業後、2011年よりLondon Lifeの一部門Freedom 55 Financialでお客様のライフステージに合ったマネープランのお手伝いをしている。企友会事務局、副会長、そして桜デイズ・ジャパンフェア、日系合同新年会実行委員を務める。走ることが趣味という澤田さんへ、「これからもがんばれよ!」という励ましの意味をこめての授賞となった。
●BC州内の事業主及び個人で、本年中にカナダや日本政府等からの表彰や特別なことがあった方へ
特別賞
日系ガーデナーズ協会元会長 原田良造さん
(右)受賞者の原田良造さん(左)特別賞を授与する企友会会長・松原昌輝さん
原田さんは、1935年北海道夕張市生まれ。1962年、農業研修生として渡米。1968年バンクーバー移住。独立後、バンクーバー日系ガーデナーズ協会に入会。同協会会長やCo-op設立、会長、理事、会計監査などの役職を歴任。協会の発展や日本庭園、日本文化の真髄を伝えてきた。その活躍により、今年、「在外公館長表彰」を受賞した。この表彰は、諸外国との相互理解及び友好親善の促進、広報・文化の振興、領事、移住業務の振興などに顕著な貢献をされた方に個人、または団体に対して在外公館の長が随時行なっている表彰。その名誉に対し企友会からも特別表彰を行なった。
●バンクーバー日系社会でビジネスシーンだけでなく長期的に社会貢献があったと認められる方へ
功労賞
T&M System社代表 塚本隆志さん
(左から2人目)本年度受賞者の塚本隆志さん、桜デイズジャパンフェアのスタッフたち (左端)昨年度受賞者の長井明さん
塚本さんは、25年間勤務したセイコーエプソン(株)を退社後、2001年にカナダ移民。T&M Systemを設立。コンピューターの修理やコンサルタントを行なっている。企友会理事、バンクーバービジネス懇話会の事務局長。また、2009年から開始した桜デイズ・ジャパンフェアの実行委員長を務め、6年間で合計集客数は4万7千人を数え、日本を地元の人々に伝える春のイベントとして定着させた。そうした日系コミュニティでの貢献、桜デイズジャパンへの尽力と成功に対し功労賞が贈られた。
(取材 笹川 守)