12月14日、日加商工会議所のクリスマスパーティーが、ロイヤル・バンクーバー・ヨットクラブで開催された。商工会議所の会員やその家族などが多数集まり、おいしい食事を楽しみながら歓談した。また、ハープやオペラの独唱など、素晴らしいパフォーマンスも参加者を魅了した。

 

日加商工会議所名誉会長の山崎恒夫さん(左端)、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司・寧子夫妻(左から2、3番目)をはじめとする主賓テーブル

 

クリスマスの夜を飾る パフォーマンス

 毎年、多彩なパフォーマンスで楽しませてくれる日加商工会議所のクリスマスパーティー。今年はまず、ハープ奏者のシルク・ビリングさんが3曲を演奏。美しいハープの音色に心が洗われるようだ。続いて、オペラ歌手のエヴァリン・デ・ラ・ヘイさんによる独唱。小牧彩子さんのピアノ伴奏に合わせて、クリスマスキャロルと、オペラ『ジャンニ・スキッキ』から『私のお父さん』を歌った。ソプラノの美しい歌声に、みなが聞き惚れている様子がうかがえた。最後は、アダムス弘美さんのハープ演奏による『さくらさくら』をバックに、平野弥生さんが能をベースにした舞を披露。優雅なハープの音色に合わせ、平野さんが会場のテーブルの間を回りながら踊り、最後は紙ふぶきを散らして、桜の花びらがひらひらと舞っているかのような演出が美しかった。

 

食事を楽しみながら歓談

 日本航空のケーシー若林さんが司会進行を務め、日本で病気療養中の小松和子・日加商工会議所会長に代わって、アダムス弘美さんが開会のあいさつをした。乾杯の音頭を取った、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏は、今年10月のカナダの連邦政府総選挙で新しく首相となったジャスティン・トルドー氏が国内外で好調なスタートを切ったことに触れた。そして、来年は日本でG7が開催されるほか、TPPの交渉が予定されており、新政権によるカナダの舵取りに期待が寄せられるとした。

 乾杯の後は、多彩な内容のビュッフェディナーを楽しみながら、歓談を楽しむ時間へ。窓の外には、クリスマスライトで飾られたヨット、そしてノースショアの街の明かりが広がる美しい景観をバックに、会場内は楽しい話し声と笑い声で満ちあふれた。

 

豪華賞品のドアプライズも

 パーティーのお楽しみ、ドアプライズの発表で会場はいっそう盛り上がった。アダムス弘美さんが提供した、歌手ブライアン・アダムスさんのコンサートチケットおよびバックステージパスに当選した男性が、「実は私はブライアン・アダムスさんの、高校の時の音楽の教師でした」という素晴らしい偶然が。ほかにも、カナックスの試合のチケット、ホテルの宿泊券などの豪華賞品をあてたラッキーな当選者に歓声と拍手が送られた。

 閉会の挨拶に立った、日加商工会議所名誉会長の山崎恒夫さんは、パーティーの開催に協力したビジネス関係者に謝辞を述べた。さらに、自分の夢をかなえたり、ビジネスを順調に伸ばすためには、現状に満足せず、努力を惜しまないこと、困難や抵抗に対して心の準備をしておくことの大切さを語り、新しい年を迎えるにあたって、それぞれのビジネスオーナーの心に響くメッセージを送った。

 おいしい食事と、素敵なエンターテイメント、楽しい歓談のひと時。毎年、日加商工会議所のクリスマスパーティーを楽しみにしている人が多いのもうなずける。今年も和やかに会は幕を閉じた。

(取材 大島 多紀子)

 

左から、ハープ奏者のシルク・ビリングさん、アダムス弘美さん、舞踏家の平野弥生さん

 

『さくらさくら』を舞う平野弥生さん

 

美しいハープの演奏を披露したシルク・ビリングさん

 

美しい歌声で会場を沸かせたエヴァリン・デ・ラ・ヘイさん

 

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