門田委員長、署名簿をコリガン市長に手渡し

 

12月10日、バーナビー市への慰安婦像設置反対期成同盟実行委員長であるゴードン門田氏は、バーナビー市庁にデレク・コリガン市長を訪ね3月から6月までに集められた地元の住民約1370人の署名簿を直接手渡した。約600人の名簿は2回に分けてすでに届けられている。

約20分、門田氏は市長と面談したが、同席上市長はトロントの私有地に慰安婦像が設置されたことなどにふれた後、市長及び数名の議員も含めての見解としてバーナビー市の公共の地に今後このような像が設置されることはない、しかし、もし私有地に像が設置される可能性があるとすれば、それを市が阻止することはできないと語ったことを、同行しロビーで待機していた本紙記者に門田氏は伝えた。

慰安婦像設置反対運動は関わったボランティアの人達全員が、それぞれのステージで目的達成のための役割を果たし、絆を確かめあい、より強固なものとし、望むところの成果を得て、おおむね終結を迎えたといえそうだ。

 

経緯

・像設置は未定

 今年の初めころからバーナビー市に慰安婦像を設置するという動きがあり、本紙は同市のコリガン市長に電話インタビューした結果、像設置は未定という回答を得た。

 コリガン市長によると、同市の姉妹都市である韓国のファソン市から同市セントラルパーク内に慰安婦像を設置したいという提案があったことが明かされた。その時市長は日系人からの電話や手紙などで、同提案が大きな問題を内包していることを初めて知ったと語った。

・期成同盟会発足

 3月31日、像反対期成同盟会が、地元日系団体のプラットフォームとして発足し、ゴードン門田氏が同会の実行委員長に、委員には久保克己氏、岡本裕明氏、パーカー敬子氏など数人が選出された。

 期成同盟会の基本的立場としては・2国間の微妙な政治問題をはらむ慰安婦像を第3国(カナダ)に持ち込むことは極めて不適切。・多様文化主義をとり調和のとれた生活を送っている市民や移住者たちにとって、物議を醸す像を公共の施設に設置することは、適切さを著しく欠き、市民生活に大きな影響を及ぼす。・米国グレンデール市ではすでに慰安婦像が設置され、修復不能とさえ思われるほどのコミュニティの分断や日系の子供たちへのいじめが激化している。われわれはこの轍を踏むことは絶対に避けなければならないとした。

 すでに始められていた草の根の人達の署名運動に加え、任意で各団体などからの像反対の手紙も市長に送られた。多くのボランティアの人達に支えられた地元の住民を中心に組織化され、像反対署名運動がスタートした。また有志による非公式ミーティングなども重ねられた。さらに、公開意見聴取会もバーナビー市庁舎で行われた。

・代替案の検討

 4月14日、門田氏をはじめ日系側4人がコリガン市長を訪ね面会した際、どなたからでも代替案を提案してもらえれば、市長が双方と話し合い合意が得られたなら市はそれを検討すると述べた。

・緊急声明

 4月15日、コリガン市長は韓国ファソン市からの像設置提案の検討を進めることはないとする緊急声明を発表した。

 声明は「日韓相互の合意する提案」があるまで同案を進めることはないというものだった。

・交渉代表団

 門田氏は韓国側との交渉のため、日系日本語圏期成同盟会から4人、英語圏日系コミュニティを代表しうると考えられる団体から4人の合計8人の交渉代表団を結成したが、その後韓国側からは交渉の提案はなかった。

・地元住民署名簿を渡す

 12月10日地元の住民による像設置反対の署名簿を、直接、期成同盟委員長門田氏がコリガン市長に手渡す。席上コリガン市長は「市長及び数名の議員も含めての見解として、バーナビー市の公共の地に今後このような像が設置されることはない」と門田氏に明言した。

 今後は組織の解散などのプロセスに向かうことになるであろう。

(編集部)

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