茨城県立下館第一高校の生徒41人がバンクーバーで短期語学留学
8月16日から1週間の日程で、茨城県立下館(しもだて)第一高校の生徒41人がバンクーバーを訪れ、ホームステイをしながら語学学校に通い、施設見学やカヤックなどを体験した。 同校とデルタのシアコム高校では2年前から、外務省実施の『かけはしプロジェクト』を通して、お互いの生徒宅でホームステイをするなど交流が続けられており、正式に姉妹校提携を結んでいる。
在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏・寧子夫妻主催の歓迎会に出席した茨城県立下館第一高校の皆さん
かけはしプロジェクト
『かけはしプロジェクト~明日への架け橋~』は、日本とカナダの青少年がお互いの国を訪問し、文化体験を通して理解を深め、末永く両国の友好関係を築いていくことが目的。
昨年このプロジェクトでBC州を訪れた茨城県立下館第一高校1年生23人は、その前年に同じく茨城県を訪れ自宅に滞在したシアコム高校の生徒宅にホームステイするなど、家族ぐるみの付き合いが始まった。このことから茨城県立下館第一高校とシアコム高校が正式に姉妹校提携を結び、引き続き交流が予定されている。
まず、話してみること
今回バンクーバーを訪れたのは、同校の1・2年生41人(引率教師5人)。到着した翌日に在バンクーバー日本国総領事公邸で開かれた歓迎会では、同校の先輩である岡田誠司総領事と学校の話をしたり、日本滞在経験のあるシアコム高校のトビー・マンディー先生からアドバイスを受けた。
この席で岡田総領事は、高2のときのアメリカ留学がきっかけで外交の仕事に興味を持ったと述べ「言いたいことが言えず、もどかしく感じることもあるでしょうが、間違いを気にせずとにかく話してみることです」と励ましの言葉を述べた。
引率の石川弘校長は20年以上前に文部省の派遣でドイツ、スイス、アメリカを視察したことから、生徒たちには若いうちに海外を見て体験し、視野を広げてもらいたいとスピーチした。
初めてのホームステイ
今回は夏休み中のため、短期語学留学としてカナダ訪問を実施。ほとんどの生徒にとって海外は初めての経験。猛暑の日本からカナダに到着した生徒らは、「カナダは結構寒い」、「ホストマザーがサンドイッチとりんごをお昼に持たせてくれた」、「うちもりんごは丸ごとだった」、「茶色い紙の袋にお昼を入れてくれた」など、感想を述べ合った。
バンクーバー郊外のホームステイ先からバスやスカイトレインに乗って毎朝ダウンタウンの語学学校に通った生徒たちは、午後はUBCの施設見学、カヤック体験やダウンタウンで英語を使った課題実習などを行った。また最終日には、ホームステイの家族に感謝の気持ちを込めた感謝会が開かれ、歌や紙芝居を披露した。
(取材 ルイーズ阿久沢)
励ましの言葉を述べる岡田誠司総領事
岡田誠司総領事の話に聞き入る生徒の皆さん
シアコム高校のトビー・マンディー先生は日本での3年間の滞在経験を話したり生徒にアドバイスも
茨城県立下館第一高校・石川弘校長