友好の絆を再確認

 

バーナビー市・北海道釧路市姉妹都市提携50周年を記念して、9日夜には、バーナビー市リバーウェイゴルフコースのクラブハウスで釧路市からの公式訪問団を迎えた記念パーティーが開催され、両市から関係者や来賓約100人が出席、絆を深めた。

 

 

がっちり握手を交わして、友好を確認

 

  昭和40年(1965年)に姉妹都市提携を結んだバーナビー市と釧路市。このパーティーにはデレク・コリガン・バーナビー市長、蝦名大也釧路市長、岡田誠司在バンクーバー日本国総領事をはじめ、ピーター・ジュリアン・バーナビー・ニューウエストミンスター選挙区国会議員(MP)、バーナビー市にある日系文化センター・博物館、林光夫会長らの来賓、そして両市の市議会議員関係者約100人が出席した。

 サブ・ダリウォール・バーナビー市市議会議員の日本語による「釧路市の皆様のお越しを歓迎いたします」という開会宣言で始まったディナー。バーナビー市側の出席者の中には、2006年に釧路市を訪問した親善訪問団のメンバーもいて、旧交を温め合う場面も見られた。

 式典でコリガンバーナビー市長は、バーナビー市は海外の都市と姉妹都市提携を結んだ最初の都市のひとつであることに触れ、「その後、多数の自治体で姉妹都市提携が進んだのは、(バーナビー市と釧路市の活発な姉妹都市関係を見て)友好関係を築くことの意義の大きさを認識したためでしょう」と胸を張った。そして、50年という長期にわたり、文化、スポーツ、教育、政治、ビジネスなど各方面で交流を続けてきた歴史を紹介し、「姉妹都市関係は世代間にも広がっています。提携を結んだ世代が、今や子どもや孫を持ち、新しい世代へ私たちの友好関係をつないでいき、人と人、市と市、そして国と国のつながりをさらに強くしていくものです」と語った。

 続いて登壇した蝦名釧路市長は、バーナビー市の歓迎にお礼を述べた後、これまで姉妹都市交流に尽力してきた関係者にお祝いの言葉を贈った。そして「両市は文化、ビジネスなど各分野の交流を通じて友好を育んできました。1965年から深めてきた相互理解と協力により、かけがえのない関係を築きあげてきました。50周年という節目を祝い、両市の代表団がお互いの市を訪問します。私たちは交流を通じて、お互いの友好をさらに深めていくことをここに確認します」と力を込めた。

 さらにバーナビー市から釧路市の訪問団および蝦名釧路市長へ、そして釧路市からバーナビー市へ記念品の贈呈の後、岡田誠司在バンクーバー日本国総領事の立ち合いのもと、コリガン、蝦名両市長が姉妹都市提携の書類に署名し、両市の振興発展と交流促進に決意を新たにした。また、コリガン市長が、バーナビー市議会で両市が公式に姉妹都市提携を継続することを決めた7月9日を「釧路の日」と定めたことを伝えると、会場は温かい雰囲気に包まれた。

 

がっちり握手を交わして、友好を確認

アオサギを配した先住民アートもバーナビー市から釧路市に贈られた

姉妹都市提携の書類に署名する両市長

コリガン市長が蝦名市長にプレゼントした「トーキングスティック」。先住民の間では、トーキングスティックを持っている人のみが発言できるという。「議会でほかの議員に黙っていてほしい ときに、ぜひ使ってください」とユーモアを交えて贈られた

(取材 西川桂子)

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