「新婚さんいらっしゃい!カナダスペシャル」
日本の長寿番組「新婚さんいらっしゃい!」が、放送45 周年を記念してカナダスペシャルが放映されることになった。その公開収録が6 月14 日、バンクーバーで行われた。収録は午前と午後の2 回行われ、それぞれの回で約100 人が観覧した。
© 朝日放送
人気長寿番組がバンクーバーに!
「新婚さんいらっしゃい!」は、1971 年1月から放送開始、 当初から桂文枝さん(襲名前は桂三枝)が司会を務めて いる。1997年からは山瀬まみさんがアシスタントとして出演している。今年7月には、同一司会者によるトーク番組の最長放送としてギネス認定もされた。この番組は、結婚してから3年以内のカップルを招いて、出会ったきっかけや結婚生活についてのエピソードを語ってもらうという内容。毎回2組のカップルが出場するが、今回は、7月5日と12日の放送分を収録、合計4組のカップルが出場した(放送は日本国内のみ)。
収録は船の上で
収録の場所は、プラザ・オブ・ネーションのドックから出航する、マジック・スピリット号というクルーズ船のデッキ。船上での収録は初めてとのことだ。船はグランビルアイランドやイングリッシュベイの近くを航行し、フォールスクリークのあたりで旋回してドックへ戻る約1時間半の船の旅を楽しみながらの収録だった。
晴天には恵まれたものの、海の風はやや冷たく感じられたため、収録の合間に桂文枝さんや山瀬まみさんが「寒い、 寒い」としきりに言っていた。しかし、本番となるとしゃきっとして、そつなく進行していたのはさすがプロフェッショナル。本番の合間にも、司会の2人が観客に話しかけて和やかな雰囲気にする心遣いも感じられた。文枝さんは、バンクーバーは初めて、まみさんはカナダに来るのが初めてとのこと。2人とも、自然があふれ、人が優しい、とバンクーバーについての印象を語っていた。また、収録が始まる前には、桂文枝さんの弟子である桂三語さんが楽しいトークで場を盛り上げていた。
© 朝日放送 日本での温泉体験を語るカイル・ブラックさん(右から2番め)と奥様の記代さん(右端)
午前の収録に出場したのは、ブラック夫妻と森川夫妻の2組。ブラック夫妻はご主人が、森川夫妻は奥様がカナダ 人というカップルだ。出会いのきっかけや結婚へ至った経緯、結婚生活についてなどを、司会の文枝さんとまみさんが上手に引き出して、終始楽しい雰囲気で収録が進んだ。お約束の、文枝さんが椅子から転げ落ちるシーンもきちんと入っていた。こうしたセットも日本から持参してきたとのことである。
© 朝日放送 森川けいやさん(右から2番め)のホストのような髪型が気に入った!という奥様のカトリーナさん(右端)
出演者には良い思い出に
ご主人のカイル・ブラックさんと共に出演した、早川記代(のりよ)さんに収録の感想を聞いた。「実は、弟が知らない間に応募していたので、書類審査に受かったというお知らせをいただいた時は、いたずらかと思ってしまいました。収録はとても緊張しましたが、桂文枝さんや山瀬まみさんと楽しくお話ができたので良かったです。まみさんはテレビで見るのとまったく同じで色が白くて綺麗でした!」収録当日は、第一子である娘さんの出産後2週間だったというが、「みなさんに気を遣っていただき、手助けしていただきました」という。「他の3 組のカップルとも連絡先を交換できて、とてもいい経験になりましたが、やはりオンエアーを見るのがすごく恥ずかしいですね」。
© 朝日放送 司会の桂文枝さん(左)と山瀬まみさん
(取材 大島多紀子)