横浜市 林市長  FIFAファンゾーンでなでしこに声援

 バンクーバー市を訪問中の林文子横浜市長が23日、バンクーバー市のFIFAファンゾーンで日本代表に声援を送った。 会場に「なでしこ」ユニフォーム姿で現れた林市長は、なでしこファンと笑顔で写真撮影に応じるなど、W杯ムード一色の会場と一体となって楽しんでいた。 この日は、バンクーバー・横浜姉妹都市提携50周年を記念して、6月21日から26日までを「姉妹都市50周年記念週間」とすることをバンクーバー市グレゴール・ロバートソン市長が宣言。なでしこの活躍で、バンクーバーと横浜の友好ムードはさらに盛り上がった。 在バンクーバー日本国総領事館総領事岡田誠司氏、バンクーバー・横浜50周年記念委員会委員長ビル・マックマイケル氏も出席した。

 

宣言文を手に記念撮影。左から、ロバートソン市長、林市長、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏

 

「がんばれ、なでしこ」

 バンクーバーと横浜の友好関係のさらなる構築を宣言する場として用意されたのは、W杯真っただ中のFIFAファンゾーンだった。

 バンクーバーは、今月6日からカナダ6都市で開催されているFIFA女子ワールドカップ2015カナダ大会の開催都市のひとつ。9試合が予定され、この日は、すでに終了した1次リーグを勝ち上がった日本がオランダと対決するという、なでしこにとって決勝トーナメントの第1戦という大事な試合が控えていた。

 ロバートソン市長は、「バンクーバー・横浜姉妹都市50周年を記念するのに、ワールドカップの日本対オランダの試合がBCプレースで行われる今日ほど、ピッタリの日はないと思う」と、会場に詰め掛けていたファンに笑顔で語った。

 林市長も「この美しいバンクーバーの地で、FIFA女子サッカーのゲームが行われることを、本当に心からお祝いしたいと思います」と述べ、カナダと日本がお互いに勝ち上がって7月の準決勝を戦うことに期待、「今日は日本が絶対勝ちます」と力強く宣言した。

 カナダは21日、スイスと対戦してすでに勝利、準々決勝に進んでいる。両国代表が順調に勝ち上がれば、7月1日準決勝で対戦する。ただし会場はエドモントン。

 今回のバンクーバー訪問とW杯試合は偶然に重なったという。そこで、バンクーバー市がプログラムに組み込み、今回の記念ウィーク宣言とW杯応援の記念行事が実現した。

 ロバートソン市長は、バンクーバーは横浜と強いつながりがあるが、バンクーバーという市名はオランダ語に由来するため、どちらを応援するかは難しいと笑いながらも、「今日は、横浜との関係を記念する日ということで日本を応援したいと思います。“Go Japan Go”」と声援を送り、会場から大きな拍手を受けた。

 林市長も「みんなで試合を盛り上げましょう」と声援。W杯がバンクーバー・横浜の友好関係に華を添えた。

 

これからもパシフィックリム都市として より強い絆を

 バンクーバーと横浜が姉妹都市を結んだのは、1965年7月。今年の50周年は通過点でしかないというのは、両都市の共通する思いだ。

 ロバートソン市長は、パシフィックリムを代表する港町として、グリーンシティを目標と掲げる都市として、文化的、経済的なさらなるつながりを強化していくことを約束して、50周年記念ウィーク宣言を読み上げた。

 林市長も、緑と水が豊かなこの二つの都市は共通するものが多いと語り、若者の交流をさらに促進すること、危機的な環境問題に対し低炭素都市を目指し、再生エネルギーの促進にしっかりと手をつないで取り組むことが必要と語り、「50周年を迎えてさらに一歩踏み出すこと」を約束した。

 バンクーバーと横浜は、日本から多くの移民を運んだ120年以上も前の旅客船定期便航路就航まで遡るほど、日加関係では最も深い関係を持つ。太平洋で対面する両国を代表する都市として、今後も日加のつながりをさらに強化する役割が期待される。   

 

マックマイケル氏の「なでしこ・がんばれ」に日の丸を振る林市長、左はロバートソン市長

なでしこユニフォームに身を包み、会場であいさつする林市長

式典前にリラックスした様子で談笑する林市長(左)とロバートソン市長

この日の式典で会場を盛り上げたバンクーバー沖縄太鼓

(取材 三島直美 / Photo by Sam Maruyama)

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