なでしこジャパン、カナダ ともにベスト8進出 !!

 

BCプレースで行われた決勝トーナメント1回戦で、なでしこジャパン、カナダが共に勝利し、ベスト8進出を果たした。 準々決勝は、カナダが27日BCプレースで、日本はエドモントンで行われる。

 

なでしこ、この日の先発(6月23日オランダ対日本)

 

オランダに快勝?! なでしこ、順調に準々決勝へ

 W杯初出場オランダを相手に、なでしこが2‐1と勝利。順調に準々決勝に駒を進めた。立ち上がり緊張感が見えた日本だったが、10分に、この日、先発出場したDF(ディフェンダー)有吉のゴールが決まると、選手たちの動きは断然滑らかになった。シュート数も増えた。78分には、MF(ミッドフィルダー)阪口のゴールで引き離した。「次がない試合で勝てたのは良かった」と阪口。「立ち位置が今までと違って良かった。シュートシーンがいつもより多かったのは収穫」とPlayer of the Matchは、笑顔を見せた。

 理想的な点の取り方で、シュート数も多く、1次リーグよりも厚みを増した攻撃に記者の質問も集まったが、佐々木監督は勝因に守備をあげた。攻撃の最後がシュートで終わるシーンが多かったのは、選手が意識したおかげと攻撃での収穫点を語ったが、「守備から流れが生まれ、攻撃へのいい展開が作れたと解釈していいと思います」と佐々木監督。試合の中で大きなピンチは2回。それをGK(ゴールキーパー)海堀の好守と鉄壁の守備で守り切った。

 オランダのライナース監督は、「自分たちのできることは、すべてやった。相手のチーム力が勝っていたということ。前半の最後の攻撃は、相手が違っていたら(日本でなかったら)点が入っていたと思う」と振り返った。キャプテンのファンデンベルクは、「負けたのは非常に残念。でも全力を出し切った。日本は非常に質の高いサッカーをする、いいチーム」と語り、W杯初出場について、「とてもいい経験だった。質の高い大会で、最高の雰囲気で試合に臨めた」と、若いチームの将来にいい影響を与える経験となったことを強調した。

 オランダにとっては「ラッキーだった」と監督が言った試合終了1分前の日本の失点。FW(フォワード)大儀見は、「ボールをホールドして時間を稼ごうか、キャッチしようか迷って判断ミスした」と振り返り、「あの時間帯で、ああいう判断ミスは、してはいけなかったと思う」と反省した。

 

次戦は強敵オーストラリア

 よく知る相手だが侮れない。これが監督と選手の一致した意見だ。「いつもアジアで戦っていたオーストラリアではない」と佐々木監督。「この大会で非常にレベルが上がった、今最も上昇中のチームということは確認している」と気を引き締めた。

 オーストラリアは決勝トーナメント1回戦で、ブラジルを1‐0で下している。佐々木監督は、自身が監督に就任してから負けたことのない相手としながらも、「一番可能性のあるチームだと思うので、選手にもそれを意識してもらいたい」と、強敵になるオーストラリアを警戒した。

 「やりやすくもあり、やりにくくもあるチームだと思う」とは、大儀見。ただ、「ここ最近は負けていないのでアドバンテージはあると思う」と自信もみせた。

 準々決勝は、エドモントンで27日に行われる。

 

カナダ、スイスに1‐0でベスト8へ

 カナダが初めてBCプレースに姿を見せた。53000人のファンで埋まったスタジアムは、赤一色。負ければ敗退、という決勝トーナメントで選手に力を与える大声援が会場に響いた。

 「これだけのファンがBCプレースで応援してくれて、すごいとしかいいようがない」とハードマン監督。FWシンクレア、FWベランジェ、GKマックリードも、声を揃えて、満員のファンに感謝した。

 この日も1‐0と1点差の試合。ハードマン監督は、「スイスはいいチーム。タイトなゲームになると思っていた」と振り返った。Player of the Matchに選ばれたマックリードは、いつも僅差の試合になることに「1点入れてくれたという感じ」と笑顔で応え、タイトな試合展開に慣れた様子。「今日のチームは後半が良かった。私が知っているカナダのプレーだった」と、この日のチームのプレーに満足感を表した。

 唯一のゴールを決めたFWベランジェは、この日、今大会初めてトップに入った。これまでは、ディフェンスラインに入っていた。「2試合に1回は点を入れる選手。それができるのはシンクレア以外では彼女だけ」とハードマン監督。采配がピタリと決まった今日の勝利だった。

 ベランジェは一度、引退を決めていた。ケベックに帰って家族を持つという将来を決めていたという。しかし、監督が「カナダが必要としている」と、直々に説得。フランス語しか話さないベランジェの家族とのコミュニケーションに苦労したことを笑いながら話し、彼女の復帰がチームに大きな勝利をもたらしたと語った。

 ベランジェは、自国で開催されるW杯でチームに必要とされているチャンスに気づいた時に、チームに復帰することを決めたという。「特にフォワードでなくても、必要とされれば、なんでもする」。この日の得点以外でもチームの優勝のために全力を尽くすと笑顔で語った。

 「彼女の復帰はチームにとって大きい」とキャプテンのシンクレア。「この1勝は大きかった」と大きな笑みを見せて、「(監督にはハーフタイムで)後悔のないように、全力を尽くすように言われた」と、後半からカナダらしいサッカーに戻った要因を語った。

 次戦はBCプレースで、27日16:30からイギリスと対戦する。

 

8強出揃う

 ベスト8が出揃った。26日、第1試合がドイツ対フランス、第2試合は、中国対アメリカ。27日、第1試合にオーストラリア対日本、第2試合は、イギリス対カナダ。ヨーロッパ地区から3チーム、アジア地区から3チーム、北中米から2チームが残り、南米、アフリカ勢がベスト16で姿を消した。

 

BCプレース試合結果

6月21日 カナダ 1‐0 スイス (53,855)

6月23日 日本 2‐1 オランダ (28,717)  

 

先発出場のMF川澄。得点に絡む活躍(6月23日オランダ対日本)

鉄壁のディフェンスを誇るなでしこDF岩清水(6月23日オランダ対日本)

大柄なオランダ選手に囲まれるMF宮間(6月23日オランダ対日本)

先制弾を決めたDF有吉(6月23日オランダ対日本)

MF阪口のシュート。2点目が決まる(6月23日オランダ対日本)

2点目が決まって喜ぶなでしこ(6月23日オランダ対日本)

カナダのキャプテンFWシンクレア。監督も絶大の信頼を寄せている(6月21日カナダ対スイス)

カナダ唯一のゴールを決めたFWベランジェ(6月21日カナダ対スイス)

前の試合で足を負傷し「今日も少し痛むようだった」というMFシュミッド(6月21日カナダ対スイス)

Player of the Match、GKマックリーン(6月21日カナダ対スイス)

勝利が決まった瞬間を喜ぶシンクレア(右)、DFチャップマン(中央)、シュミッド(6月21日カナダ対スイス)

カナダファンで埋まった会場(6月21日カナダ対スイス)

(取材 三島直美 Photo by Sam Maruyama)

 

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