お茶文化に新風を吹き込む
カ ナ ダ 発 DAVIDs TEA
鮮明なエメラルドグリーンのサインが目印のDAVIDs TEA。ここ数年、バンクーバーの街角で見かけるようになってきた。店の名前から察しの通り、デービット・セガル氏が始めたトロント発のお茶専門店だ。大のお茶好きという彼が、2008年に、28歳の若さで、トロントに第一号店を出してから、その後、店舗は一気に広がり、現在アメリカ・カナダ全土で急速な展開を広げている。
ベースとなるお茶に、ドライフルーツやナッツがふんだんにブレンドされている
人気の秘密
やはりここで提供するユニークなお茶を語らないわけにはいかないだろう。その数約150種類。緑茶にウーロン茶またプーアール茶にルイボスティーと言ったベースのお茶を8種類設けて、そこからドライフルーツやナッツなどをブレンドし、当店オリジナルのお茶を提供しているのが一番の魅力。
特に、人気商品として知られるハーブティーをベースにしたForever Nutsは、アーモンド、シナモン、りんごがうまくブレンドされており、お茶を入れると、ナッツの香ばしい匂いが漂う。デザートを飲んでいるような感覚で、私もすっかりこのお茶の虜だ。
またプーアール茶がベースのCoffee Pu'erhは、コーヒー豆が入ったちょっと不思議な組み合わせだが、これも飲んでみてびっくり。とっても美味しい。伝統的なお茶も、組み合わせ次第で、全く違う新しいフレーバーを生み出すようだ。
またどの店舗に行っても、店員さんたちはいつもフレンドリーに話しかけてくる。サンプルを勧めてくれたり、どんなお茶を探しているかなど、スモールトークを大切にしているのがわかる。それも創始者のデービット氏が店を展開するにあたり目標にしていた「質の良いお茶をトレンディーでフレンドリーな場で提供すること」を、社員教育にしっかりと組み込んだ結果なのだろう。
ここでは、ゆっくり座ってお茶を楽しめるスペースもあるので、もしまだ試してないのなら、是非一度足を運んでほしい。
(取材 小林昌子)