日本人の若者グループ「Happiness」

老人施設で演奏会

「上を向いて歩こう」の歌詞を掲げながら歌う。左端が、みほさん

　留学エージェンシーのCANADA WATTを利用する、ワーキングホリデーや学生を中心としたグループ「Happiness」が、2月13日、ダウンタウンにある老人施設にて演奏会を行った。昨年12月にもダウンタウンのオフィスやお店を回って、クリスマスソングを披露するという活動を行った。そこからさらに範囲を広げ、老人施設を訪問する計画を立てたという。

　企画担当の竹内みほさんに、今回の活動のきっかけを聞くと、「クリスマスに近くのレストランなどで演奏をしたのですが、閉ざされた空間にいる方に聞いていただけたらもっといいね、という話になりました。そこでこちらの施設に話を持ちかけてみたら、快くOKしていただき実現の運びとなりました」とのこと。参加するメンバーを募り練習をするのと同時に、施設の担当者と連絡を取って日程のセッティングなどをした。CANADA WATTのカウンセラーである鍛冶静さんは、「ボランティア活動に参加するというだけでなく、自分たちで企画して自分たちでできることで、こちらの方々に楽しんでもらえるようなことをしたいね、という話から始まりました」と言う。

　今回参加したのは、竹内さんも入れて7人。挨拶と自己紹介のあと、ハンドベルで「Over the Rainbow」を演奏。次に、バンクーバー・オーケストラ・クラブという楽団に所属しているミシェルさんが、バイオリンのソロ演奏で「エトピリカ」を披露。最後は、「上を向いて歩こう」を英語の歌詞も交えながら歌った。演奏の後、入居者の方々に、折り鶴を手渡して交流をしていたのも印象的だった。参加したメンバーからは、「少し緊張したけれど楽しかった」、「入居者のみなさんの反応が良くて嬉しかった」、「こうした交流を続けていきたいと思った」といった感想が聞かれた。

　今後も、メンバーを増やしたりしながら活動を広げていきたいという。今回の経験を活かして他の施設を訪問するだけでなく、屋外での演奏などいろいろな可能性を探っていきたいと意欲的だ。自分たちでできることで楽しんでもらいたい、という若いパワーあふれる「Happiness」にぜひ来てもらい演奏を！という方は連絡をしてほしいとのこと。