ヴァイオリニスト五嶋龍    12月6日 & 8日

 

  

五嶋龍 (写真提供VSO)

 

 ヴァイオリニストの五嶋龍が、久々にVSOと共演する。

 今回弾くのはブラームスのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品77。

「ソロのヴァイオリンとオーケストラが、壮大で重厚な交響曲的に響きあう。三大ヴァイオリン・コンチェルトの中のひとつと言われるのは、一般的に言えばスケールの大きさだと思います。人間が宇宙(大自然)と共用する喜怒哀楽が、音楽というカテゴリーでダイナミックに表現されています」。

 ニューヨーク出身。母親の指導で2歳からヴァイオリンを始め、7歳でパガニーニの難曲ヴァイオリン協奏曲第一番でコンサート・デビュー。ハーバード大学では物理学を専攻。7歳から空手を続け(日本空手協会公認弐段)、日本語の読み書きも堪能だ。

 昨年VSOと共演したヴァイオリニストの五嶋みどりについて「姉ではありますが、『MIDORI』は僕の最も尊敬する人間です。彼女が僕たち若輩を導くために渾身の努力をしていることを、誇りに思います」と話す。

 バンクーバー公演を前に「オーケストラのメンバーと聴衆の皆様と一体となって、思いっきり音楽の喜びを今一度謳歌する素晴らしい思い出となるコンサートになればうれしいです」と本紙にコメントを寄せてくれた。

 

バンクーバーシンフォニー

五嶋龍(ヴァイオリン)

12月6日(土)& 8日(月)8PM

オーフィアム・シアター

指揮:ラハヴ・シャニ

チケットは www.vancouversymphony.ca 

または604-876-3434

  

 

 

(取材 ルイーズ阿久沢)

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