角澪潮 生け花展
10月19日、ウエストバンクーバー・シニアセンターで華道すみ家元の角澪潮(すみ・れいちょう)生け花展が開かれた。
『華道すみ』の皆さん
在バンクーバー日本国総領事館開館125周年記念行事のひとつでもあるこの展覧会には岡田誠司総領事・寧子夫妻ほか約100人が訪れ、秋の草花を用いた作品20点を観賞した。角さんが前日に緊急入院という非常事態の中、お弟子さんらが壁に飾った着物の帯や能面が、作品を一層引き立てていた。
岡田総領事は寧子夫人が生け花(小原流)をすることから「妻が生けた花を通して、お客さまと会話が進むことがよくあります」と挨拶した。
バーバラ・ジェームスさんが生けた花の隣であいさつをする岡田誠司総領事
角さんは伝統と格式を重んじる生け花界で安達流からの独立という決断に踏み切り、1999年に『華道すみ』を創設。カズ・タカハシさんの解説でもみじやダリアを用いたデモンストレーションを行ったバーバラ・ジェームスさんは「伝統を守りながら、庭や周りの植物を使ってカナダ流にお花を楽しむことが大切」と話している。
手ほどきを受けて生け花を試した参加者たちは、自分の作品を手に会場を後にした。
(取材 ルイーズ阿久沢)